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妖怪百物語  作者: keikato
197/923

197 タテクリカエシ1

 タテクリカエシという妖怪がおります。

 高知県幡多郡に伝承があり、もちをつくきねが年を経て付喪神となったものだといわれています。

 夜道を歩いていると、道の反対側からスットン、スットンと音を立てながら道を転がってきて、出遭いがしらに人を転ばせて喜びました。

 タテクリカエシは猪と同じで、急な方向転換ができないため、遭遇した際には寸前で脇に身をかわせばよいといわれています。

 ある晩。

 スットン、スットン……。

 タテクリカエシはいつものように餅をつく音を立てながら、道行く人にぶつかっていきました。

 ひょいっ!

 通行人が見事に身をかわします。

 スットン!

 このタテクリカエシ。

 勢いあまって尻モチをつきました。


・尻モチ=餅をつく

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