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19 人形神
人形神は、富山県砺波市に伝わる憑き物の一種です。
これは式神のような役割を果たす人形で、3年間で三千人の人々に踏まれた墓地の土を集めて作られました。
さらに念の入ったものだと、七つの村の七つの墓地の土を人の血でこね合わせ、人のよく通るところに置いて千人に踏ませました。
こうして作った人形神を祀ると、どんな願いも叶いましたが、これには大きな代償が伴い、人間の欲望で作られたゆえ、祀った者にとり憑ついて離れません。
祀った者は死に際に非常な苦しみを味わい、さらには死後も離れることはなく、ついには地獄へと堕ちました。
人形神を作る。
この始まりは墓地の土を集めることからでした。
墓穴を掘ります。
・墓穴を掘る=墓地の土を集める
・墓穴を掘る=身を滅ぼす原因を自分から作る




