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189 オショボ
オショボという妖怪がおります。
香川県東かがわ市に伝承があり、これは童女姿の座敷童子で、髪の毛がショボショボに垂れていることからオショボと呼ばれ、家の者には見えないとも、また反対に家の者にのみ見えるともいわれています。
座敷童子と同様、家人に悪戯をするのですが、オショボが現れた家には富がもたらされ、オショボがいなくなるとその家は没落するといわれました。
その昔。
とある墓地のそばにオショボの現れる家があり、夜中、嫁さんが厠に行くと、髪の毛がショボショボに垂れた幼い女の子が、ときおり窓から顔をのぞかせていたといいます。
ですが、この家が栄えることはありませんでした。
このオショボ。
ショボかったのです。
・ショボ=オショボショボかった
・ショボい=冴えない




