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妖怪百物語  作者: keikato
188/921

188 猫又2

 猫又という妖怪がおります。

 民間伝承や怪談などに多く登場し、猫又は尾が二又に分かれた化け猫で、墓場などから死体を盗んでいったといいます。

 ある村でのこと。

 この日は村の長の葬儀ということで、村をあげて朝早くから何かと準備がなされていました。

 猫又は村人になりすまして葬儀の中にまぎれ込み、そして死体を盗む隙あらばと、物陰からその機会をじっとうかがっていました。

 と、そのとき。

「ねえ、そんなところでボーと突っ立てないで、ちょっと井戸水を汲んできておくれでないか?」

 猫又はお婆さんからおけを手渡されました。

「このあたしがですか?」

「みんな、見てのとおり忙しいんでな。今日は猫の手も借りたいぐらいなんだよ」





・猫又=猫の手

・猫の手も借りたい=非常に忙しく手不足な状態


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