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妖怪百物語  作者: keikato
18/920

18 小豆はかり1

 小豆あずきはかりという妖怪がおります。

 姿は現さずに人家で小豆の音を立てる妖怪とされていますが、まれに祝い事のある家を狙って現れ、赤飯に使われる小豆の計り売りをするといわれています。

 その昔。

 某豪商の家に初孫が生まれ、店の主がおおいに喜んでいたところへ、老婆の小豆売りがやってきました。

「1合いくらだ?」

 主は商売人らしく問いました。

「10文じゃ」

 それは相場の半値でした。

「安いな、1升もらおう」

 老婆は一合升いちごうますで計りながら、小豆を10回、主が用意した袋に移しました。

 老婆が帰ったあと、主が袋からなべに移し替えたところ、小豆はなぜか3合ほどしか入っていませんでした。

「はかられた!」




・はかる=計る=謀る

・1合(米150g)


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― 新着の感想 ―
[一言] そうなんだ。。。 前読んだやつは解説なかったのに・・・って思ったんですが、統一的につけられたんですね。 後書き読まないようにします。(^^;)/
[良い点] 「はかられた!」が上手いです。 [気になる点] 「あずき洗い」っての聞いたことあるんですけど、これとは別なんですかね? 「あ〜ず〜きとぎましょか・・・ひととってくいましょか」 ってやつ。。…
[一言] ちゃんとはかったように見えていたのに、はかられた!の一言が面白かったです。
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