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妖怪百物語  作者: keikato
166/926

166 雷神

 雷神は民間信仰における雷の神で、和歌山県海南市に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 某寺に落ちた雷を住職がお堂に閉じ込めました。

 天上の雷たちは仲間を返すよう村の長に相談してくれと、村娘に5段の重箱を持たせました。

 娘から雷の話を伝え聞いた長は、重箱の中身を見てから判断することにし、引き出しを順に開けました。

 一番上の段には人間の目玉が入っていました。

 2段目は鼻が入っていました。

 3段目は口でした。

 4段目をのぞいた長が顔をしかめます。

 娘が問いました。

「長どの、それには何が?」

「ヘソだ」

「ヘーソーなんだ。だったら5段目は見ない方が」

「どうしてだ?」

 娘が顔を赤くして言います。

「だってヘソの下ですもの」


・重箱=二重から五重に積み重ねられ最上段に蓋のある箱

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