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妖怪百物語  作者: keikato
164/920

164 おしら様

 おしら様は東北地方で信仰される家の神で、養蚕など農業の神とされています。

 ご神体は桑の木で作った1尺程度の棒の先に、人や馬の顔を彫ったり描いたりして、さらに衣を重ね着させたものでした。

 その昔。

 ある百姓の家に美しい馬が飼われていました。

「なんてステキなの」

 娘は馬を愛するようになり、馬も娘を愛し、ついに娘と馬は夫婦になりました。

 けれど、そんなことは許されるはずもなく、娘の父親は怒って、馬の首をはねてしまいました。

 このとき娘が泣いて馬の首に飛びつくと、その首は娘を乗せて空へと昇っていき、百姓の家には首のない馬が残されました。

 このおしら様。

 娘との当時のことが懐かしく、今はカイコしているといいます。




・カイコ=蚕=回顧

・カイコ=絹の生産(養蚕)のためにクワコを家畜化した昆虫

・一尺=約30センチ


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