表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
157/922

157 目玉しゃぶり

 目玉しゃぶりという妖怪がおります。

 平安時代末期の説話集『今昔物語集』に次のような話があります。

 その昔。

 近江国の瀬田の唐橋のたもとに美しい女が立っていて、橋を渡る者に絹で包まれた箱を渡してお願いします。

「あちらの橋のたもとにいる女の人に、この箱を渡してください。でも絶対に中を見ないでくださいね」

 箱を受け取った者が橋を渡ると、そこにはたしかに別の女が立っています。

 このとき約束を守って箱を渡すと何事も起きませんが、箱の中をのぞくと人間の目玉が大量に入っていました。

 その後。

 その者は原因不明の病気で命を落とし、死体からは目玉が消えていたといいます。

 この目玉しゃぶり。

 約束を破ると大目玉を喰らいました。




・大目玉を喰らう=目玉しゃぶり=目玉を食べる

・大目玉を喰らう=こっぴどく叱られる

・『今昔物語集』(作者不詳・平安時代末期に成立の説話集)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ