表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
153/921

153 猫股の火

 猫股の火は新潟県に伝わる怪火です。

 これは江戸時代中期の怪談集『大和怪異記』に次のような話があります。

 その昔。

 越後国の某武家の家では、毎晩のように正体不明の火の玉が出没していました。

 大きさは手毬てまりほどで、寝ている家人の部屋に入り込むこともあり、やがて無人の部屋で物がひとりでに動いたり、寝ている者の姿勢が逆さまになるようになりました。

 ある日の夜。

 主人が庭に出たところ、老いた猫が頭に赤い布をかぶって立っていました。

 主人はこれを怪しみ、弓矢を取って返し、その猫を射止めると、それは五尺もの大きさで、尾は二つに分かれていました。

 それ以来。

 猫股の火が現れることはなかったといいます。

 オワカレでした。



・オワカレ=尾が分かれ=お別れ

・『大和怪異記やまとかいいき』(作者不詳・1709年成立・怪談集)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ