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妖怪百物語  作者: keikato
152/920

152 糸取り貉

 糸取りむじなは老いた貉が化けたもので、岩手県の鳳凰山に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 某家に化け物が出るようになりました。

 弓の達人の侍が退治に行ったところ、老婆が行灯をたずさえて針仕事をしていました。

 侍が矢を射ると、その矢を老婆はやすやすとつかみ取り、あとはいくら射っても同じでした。

 この夜、侍は消えてしまいました。

 その後も腕の立つ侍が向かいましたが、誰一人として帰ってきませんでした。

 最後。

 武術の頼りない侍が残ります。

 この侍は矢を放ち、老婆がその矢をつかむと、次の矢で行灯の方を射抜きました。

 悲鳴がして行灯の火が消え、そこには矢に射抜かれた貉が死んでいたといいます。

 一矢を報いました。


一矢を報いる=大勢は変えられないまでも反撃する。

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