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妖怪百物語  作者: keikato
15/923

15 坊主狸

 坊主狸は化け狸の一種です。

 徳島県美馬郡つるぎ町に伝承があり、坊主狸は橋のそばのやぶに棲み、暗くなって近くを通る者の頭をツルツルに剃りあげたといわれています。

 こうしたことから夜間のうちは、土地の者は誰もが恐れをなして、そこへ近づこうとはしませんでした。

 ある夜。

 坊主狸を知らない異国の男が、人通りの絶えた橋のそばを通りかかりました。

 橋のたもとに明かりがひとつ灯っています。

 それは床屋でありました。

――頭をきれいにしてもらおう。

 男は化かされているとも知らず、坊主狸の床屋に入ってしまいました。

 散髪は眠っているうちに終わりました。

 男が鏡を見て大声を上げます。

「オーマイガッド!」

「ソーリ、ソーリ」


・ソーリ=剃り=すみません

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― 新着の感想 ―
[一言] 解説いりません。 爆笑しました! 久々にこのシリーズに戻ってきました。。(^^)
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