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妖怪百物語  作者: keikato
149/922

149 セコ1

 セコという妖怪がおります。

 九州地方に伝承があり、河童が川から山に移り住んだものだといわれ、相撲が大好きで、人間を見つけては相撲を挑んできました。

 ある日。

 二人の木こりが山仕事をしていると、「ホーイ、ホーイ」という鳴き声が聞こえてきました。

 二人は鳴き声からセコだとわかりました。

 それからすぐに「ホイ、ホイ」とセコが現れ、「おれに勝ったらいいものをやろう」と言って、木こりたちに相撲を挑んできました。

「よかろう」

 木こりの一人が受けて立ち、セコをあっという間に投げ飛ばしました。

 木こりがセコに向かって言います。

「約束のものをいただこうか」

「ホイ」

 セコが差し出したものはドングリの実一つでした。

「セコッ」


・セコッ=セコい=けちくさい

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