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妖怪百物語  作者: keikato
145/921

145 足長手長

 足長手長あしながてながという妖怪がおります。

 古くは中国の古代の地理書『山海経』に記されてあり、足長人は足長国、手長人は手長国の住民で、それぞれ足と手が体長に比べ非常に長くできていました。

 海で漁をするときは必ず二人一組となり、足長人が手長人を背負い、手長人が手を伸ばして魚を捕まえたといいます。

 ちなみに足長人の足の長さは9メートル、手長人の手の長さは6メートルありました。

 ある日。

 足長人と手長人はいつものように漁に出かけました。

 足長人が歩きながら問います。

「さて、今日はどこの浜に行くかのう?」

「おぬしのいいところに」

 手長人は足長人の背で答えました。

 この足長手長。

 どこへ行くにも足まかせでした。


・足まかせ=行く先を前もって決めないで気の向くままに歩く

・『山海経』(せんがいきょう・紀元前4世紀~3世紀頃、中国最古の地理書)


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