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妖怪百物語  作者: keikato
131/920

131 おヨシさん

 おヨシさんは妖狐の一種です。

 明治44年7月。

 新聞『埼玉新報』に「小児狐に魅る」という見出しで以下のような記事が掲載されました。

 茨城県北相馬郡高須村に櫻井好文という名の男の子がいたのですが、6月初旬、好文は挙動不審となり、しかもひどく痩せていきました。

 祖母が好文のことを心配します。

「どうして痩せるんだろうね?」

「おれのご飯、おヨシさんも食べるからだよ」

「おヨシさんって?」

「高須の納場から来るんだけど、そこには家族4人が住んでるよ」

 好文は行ったことも、見たこともない家のことを話し始めました。

 さらに詳しく聞こうとしたところ、そこへ一人の女が現れました。

 女が祖母の肩を叩いて言います。

「オヨシよ」


・オヨシ=おヨシさん=およしなさい

・明治四十四年=1911年

・『埼玉新報さいたましんぽう』=日刊・1899年~1915年刊


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