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妖怪百物語  作者: keikato
128/921

128 白坊主1

 白坊主という妖怪がおります。

 日本各地に伝承があり、これは夜道で人前に突如として現れ、真っ白な坊主だったとも、丸い風船のような坊主だったともいいます。

 ある月のない晩。

 真っ白な坊主、風船のような坊主、それぞれの坊主が夜道で出遭いました。

 お互い険悪な雰囲気になります。

 真っ白な坊主が袈裟けさを振り乱し、風船のような坊主に食ってかかりました。

「この偽白坊主め!」

 風船のような坊主も負けてはおらず、同じように袈裟を振り乱して言い返しました。

「おまえこそ偽白坊主だ!」

 この二人の白坊主。

 出遭えば必ずこのようにののしり合うのですが、いつも夜が明けて朝が来ると仲直りをして別れました。

 坊主、ケサまで憎いのです。




・ケサ=袈裟=今朝

・坊主、ケサまで憎い=坊主憎けりゃ袈裟まで憎い=相手を憎むあまり、その人に関係のあるもの全てが憎くなってしまう

・袈裟=仏教の僧侶が身につける布状の衣装


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