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妖怪百物語  作者: keikato
127/921

127 家鳴1

 家鳴やなりは怪異の一種です。

 これは日本各地に伝承があり、理由もなく大きな音がしたり、家の中の物が飛んだりする現象のことです。

 とある商家。

 日中の繁盛とは裏腹に、夜になると家が揺れ、ギイーギイーと音がするようになりました。

 この不気味な音に、家族をはじめ住み込みの使用人らは一睡もできません。

 困りはてた主人は某高僧に相談をしました。

 その夜。

 高僧は屋敷に泊まり込んでくれました。

 やがて家じゅうが揺れ始めます。

 高僧が念仏を唱えながら揺れる壁に小刀を突き立てると、それまでの揺れがピタリとやんで、壁から真っ赤な血が流れ出ました。

 家鳴はその夜が最後でした。

 主人がつぶやきます。

「家鳴、ほんとヤーナッタなあ」




・ヤーナッタ=家鳴=イヤになった

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