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妖怪百物語  作者: keikato
126/924

126 蛇骨婆

 蛇骨婆じゃこつばばあという妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』にあり、この絵では、鬼のような顔の老婆が体に大蛇を巻きつけて立っています。

 石燕はこの絵の解説文で、中国の巫咸ふかんという国には右手に青蛇、左手に赤蛇を持っている者がいるとし、蛇を持っているところから蛇骨婆は、この巫咸国の住人なのではないかとしています。

 また蛇骨婆は、大蛇の妖怪「蛇五右衛門」の妻だとも述べていますが、その根拠は判然としません。

 最近の説では、蛇骨婆は蛇五右衛門の眠る蛇塚を守っており、塚に近づく者があれば蛇をムチのように操って脅かしたしています。

 この蛇骨婆。

 老骨にムチ打っています。


・老骨にムチ打つ=年老いた身体で気持ちを奮い立たせてやる

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『今昔百鬼拾遺』(こんじゃくひゃっきしゅうい)

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