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妖怪百物語  作者: keikato
1257/1285

1257 ぶかっこう

 ぶかっこうという妖怪がおります。

 江戸時代後期、尾田郷澄の妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』にあり、それにはあかんべーのように出した真っ赤な舌、落ち武者のようなざんばら髪、蛇の胴体ような長い首といった、ひどく醜い姿で首から上のみが描かれています。

 この絵にはもう一人、ぶかっこうの前で驚いている人間が描かれていることから、ぶかっこうは自分の醜い顔を見せて、出遭った者を驚かして喜ぶ妖怪だと考えられています。

 江戸時代の妖怪絵巻にはいくつか同様の妖怪が見られ、絵巻物『百物語化絵絵巻』にも同じデザインの妖怪が描かれているのですが、その絵も首から上のみで身体が描かれていません。

 このぶかっこう。

 身のほど知らずでした、


・身のほど知らず=自分の身分や能力などの程度をわきまえないこと

・尾田郷澄(おだごうちょう・生没不明)

・『百鬼夜行絵巻』(ひゃっきやこうえまき・妖怪絵巻)

・『百物語化絵絵巻』(詳細不明)


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