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1257 ぶかっこう
ぶかっこうという妖怪がおります。
江戸時代後期、尾田郷澄の妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』にあり、それにはあかんべーのように出した真っ赤な舌、落ち武者のようなざんばら髪、蛇の胴体ような長い首といった、ひどく醜い姿で首から上のみが描かれています。
この絵にはもう一人、ぶかっこうの前で驚いている人間が描かれていることから、ぶかっこうは自分の醜い顔を見せて、出遭った者を驚かして喜ぶ妖怪だと考えられています。
江戸時代の妖怪絵巻にはいくつか同様の妖怪が見られ、絵巻物『百物語化絵絵巻』にも同じデザインの妖怪が描かれているのですが、その絵も首から上のみで身体が描かれていません。
このぶかっこう。
身のほど知らずでした、
・身のほど知らず=自分の身分や能力などの程度をわきまえないこと
・尾田郷澄(おだごうちょう・生没不明)
・『百鬼夜行絵巻』(ひゃっきやこうえまき・妖怪絵巻)
・『百物語化絵絵巻』(詳細不明)




