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妖怪百物語  作者: keikato
125/920

125 火取り魔

 火取り魔という妖怪がおります。

 これは石川県加賀市に次のような話が伝わっています。

 山中温泉の大聖寺川に架かるこおろぎ橋の近くに姥の懐と呼ばれる場所があるのですが、夜ここを提灯を灯して通ると、提灯の火がまるで吸い取られるように細くなり、そこを通り過ぎるとまた元のように明るくなったといいます。

 妖怪漫画家の水木しげるの説によれば、提灯の火が細くなることは人の恐怖心をあおり、そのためにこのような妖怪伝承が生まれたとされています。

 また土地の住民からは、この現象は火取り魔という妖怪の仕業と呼ばれており、加賀山中温泉では河童が悪さをしているといわれています。

 この火取り魔。

 河童が火をカッパらっていたのでした。





・カッパらって=河童=かっ払う

・水木しげる(1922~2015・漫画家、妖怪研究家)


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