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妖怪百物語  作者: keikato
123/920

123 髪鬼

 髪鬼かみおにという妖怪がおります。

 これは江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、鏡に向かって立っている長い髪の女が描かれています。

 その解説文。

「身体髪膚は父母の遺躰なるを、千筋の落髪を泥土に汚したる罪に、かかる苦しみを受くるなり……」

 これは女の怨念や嫉妬心が頭髪にこもって妖怪と化したものとされ、長く伸びた髪はいくら切り落としても際限なく伸び続け、あたかも鬼のつののように逆立ったとしています。

 この髪鬼。

 古来より、人間の髪には不思議な力が宿っているとされていたことから、その伝承を元に石燕が創作したものだと考えられています。

 この髪鬼。

 これを機に頭角を現わすようになりました。



・頭角=つの

・頭角を現わす=才能・技量などが、周囲の人よりも一段とすぐれる

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『百器徒然袋』(ひゃっきつれづれぶくろ)

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