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妖怪百物語  作者: keikato
120/921

120 アプトルヤムペウェンユク



 アプトルヤムペウェンユクという妖怪がおります。

 アイヌ民族に伝承があり、これは空にいて激しい風と雨を起こす魔物だといわれています。

 この暴風雨を防ぐためには、屋根の上など家の外にふるいを置いておくのが良いとされました。

 その昔。

 ある村はアプトルヤムペウェンユクが襲ってくるということがわかると、その準備として数多くの長い竹の先に篩が結ばれ、それらは風の吹いてくる方向に立てられました。

 やがて暴風雨が村に近づいてきます。

 ところが暴風雨は、村に入ったところで徐々に弱くなっていき、村を出る頃には一部を残し、そのほとんどが消滅していました。

 このアプトルヤムペウェンユク。

 フルイにかけられたのでした。


・フルイにかける=篩を竹竿の先に結ぶ=篩に掛ける

・篩に掛ける=条件・基準に合わないものを除外する。

・篩=粒の大小によって選択、分離する道具


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