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妖怪百物語  作者: keikato
118/920

118 赤坊主

 赤坊主は新潟県、京都府、愛媛県に伝承があり、それぞれ伝承が異なります。

 このうち京都府の赤坊主は家に吉事が起きる前兆だといわれ、江戸時代中期、柳原紀光の『閑窓自語』に次のような話があります。

 江戸時代中期。

 公家で優れた歌人、日野資枝(ひのすけき)という男がいました。

 その資枝が若い頃、仲間たちと夜更けまで酒を飲んで話をしていたところ、屏風のうらが急に明るくなり、何やら人の気配がしました。

 資枝が屏風の裏をのぞくと、真っ赤な炎の中に怪しげな坊主が立っていました。

 このとき資枝が驚いて大声を上げたことから。吉事の前兆どころか、すぐに姿を消さざるをえませんでした。

 この赤坊主。

 この夜はウラ目に出ました。



・ウラ目=屏風のうら=裏目

・裏目に出る=好い結果を期待してやったことが、逆に不都合な結果になる

・柳原紀光(やなぎわらもとみつ・1746~1800・公卿・歴史家)

・『閑窓自語』(かんそうじご・随筆)


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