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妖怪百物語  作者: keikato
117/921

117 百々爺1

 百々ももんじいという妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』にあり、それには大きな杖をついた老人が描かれています。

 その解説文。

「百々爺未詳……ももんぐと……老夫と化して出て遊ぶ、行旅の人これに遭へばかならず病むといへり」

 ちなみに「ももんぐ」はモモンガのことで、百々爺のことを未詳としながらも、これに通行人が出遭うと必ず病気を患うとしています。

 これは日本で獣肉を食べることが禁止されていた時代、「ももんじ屋」と呼ばれる料理店が、薬食いと称して獣肉を提供していたのですが、石燕はこれを皮肉ったのだといわれています。

 石燕に皮肉られ、百々爺は料理店で皮と肉になりました。


・皮肉=皮と肉

・皮肉=相手を遠回しに意地悪く非難すること

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)


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