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妖怪百物語  作者: keikato
116/921

116 衝立狸

 衝立ついたて狸は化け狸の一種です。

 徳島県美馬市に伝承があり、これは夜道に衝立となって現れ、人の行く手をふさぎました。

 これには大方の者が驚いてそこで引き返したり、道を変えることになったのですが、このときへそに力を込めて進むと、そのまま通り抜けることができたといいます。

 こうしたことから、気が弱い者が先に進みたい場合は道を変更するしかなく、ずいぶん遠回りをしなければなりませんでした。

 ある夜。

 某男がこの衝立狸に遭遇しました。

 目の前に現れた大きな衝立に少し驚きましたが、男は豪胆だったので臍に力を込めて進みました。

 男が衝立を通り抜けます。

 この衝立狸。

 男の臍を見て感心しました。

「ヘーソーなんだ」




・ヘーソー=へーそう=臍

・衝立=間仕切り用家具の一種


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