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妖怪百物語  作者: keikato
111/925

111 猿神1

 猿神という妖怪がおります。

 日本の中世の説話集『今昔物語集』『宇治拾遺物語』などに、猿神は人間に害をなす妖怪として登場します。

 その昔。

 美作国中山の神である猿神は、年に一度、村人らに若い女の生贄(いけにえ)を求めていました。

 ある年。

 生贄に選ばれた娘の家族が泣いていると、そこへ犬を連れた猟師が訪れ、猿神退治にと生贄の(ひつ)に入りました。

 やがてそこへ、猿神が百匹ほどの猿を引き連れて現れました。

 猟師は犬とともに櫃から飛び出して、猿たちを次々に倒していき、ついに猿神を残すのみとなりました。

 猿神は観念したのか逃げていきます。

 犬があとを追おうとしましたが、猟師はそれを止めました。

 サルものは追わずでした。


・サル=猿=去る

・去るものは追わず=自分から離れて行こうとする者は、その意志に任せて強いて引き留めない

・『今昔物語集』(作者不詳・平安時代末期に成立の説話集)

・『宇治拾遺物語』(作者不詳・鎌倉時代前期成立の説話集)


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