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妖怪百物語  作者: keikato
110/922

110 蛤女房

 はまぐり女房は全国的に伝承がある異類婚姻譚で、次のような話があります。

 ある日のこと。

 漁師の男は浜で大きな蛤を見つけました。

――ここまで育つのは大変だったろうな。

 男はその蛤に同情し、一度は捕まえた蛤を海に逃がしてやりました。

 その夜。

 美しい娘が男の家を訪れました。

 それからは異類婚姻譚お決まりどおりに進み、娘は男の女房になり、自分が料理をするところを見ないようにと言います。

 ある朝。

 男は見てはならぬものを見てしまいました。

 女房が鍋の上にまたがって小便をしていたのです。

 この日。

 男は味噌汁に手をつけませんでした。

 女房がたずねます。

「お味噌汁、飲まないの?」

「ああ」

「どうして?」

「ダシ、小便ダシ」


・小便ダシ=小便だし汁=小便であるし

異類婚姻譚いるいこんいんたん=違った種類の存在と人間とが結婚する説話の総称


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― 新着の感想 ―
蛤女の話は軽くしか聞いたことないんで まじかって思いましたwww すげーめちゃくちゃ書いてある
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