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妖怪百物語  作者: keikato
104/920

104 加牟波理入道1

 加牟波理がんばり入道という妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』にあり、大晦日、かわやに現れて口から鳥を吐き、出遭った者に災いや不幸をもたらしました。

 そんなとき。

「がんばりにゅうどうホトトギス」

 この呪文を三度唱えれば、災難や不幸から逃れることができたといいます。

 ちなみに呪文のホトトギスは、異種の鳥の巣に托卵たくらんをするカッコウのことです。

 その昔。

 ある大店に婿入りした男がおりました。

 大晦日の夜、男は厠で加牟波理入道に遭遇しました。

 その後。

 妻に赤子が生まれ、男はその子を我が子のように育てることになりました。

 この加牟波理入道。

 よからぬことをタクランでいました。



・タクラン=托卵=企んで

・托卵=自分の卵と誕生した雛への世話を他の個体に托す

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『今昔画図続百鬼』(こんじゃくがずぞくひゃっき)



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