表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
102/929

102 海鳴り小坊主

 海鳴り小坊主は怪異の一種です。

 石川県羽咋市に伝承があり、同市の気多大社の裏の森でガヤガヤと人のような声がするのを、能登の人々はこの名で呼んで恐れていました。

 この森は「入らずの森」と呼ばれ、日本海に面してあるのですが、これはかつて上杉謙信の軍勢に攻め込まれ、海に身を投げて命を落とした僧兵たちの亡霊が成仏しきれず、海から上がってきて鎮守の森の木々にしがみつき、木を鳴らして音を立てているのだといわれています。

 また一の宮村では、僧兵たちの悲鳴が海鳴りになって聞こえるといいます。

 この海鳴り小坊主。

 森の木にしがみつくだけで、宿って木霊こだまとなることはありませんでした。

 霊がキに入りませんでした。


・キに入り=木に入る=気に入る

・上杉謙信(1530~1578・北陸地方を支配した武将)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ