表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
100/919

100 虎隠良

 虎隠良(こいんりょう)という妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、頭が巾着(きんちゃく)、全身毛だらけで、熊手くまでを持った姿で描かれています。

 その解説文。

「たけき獣の革にて製したる巾着ゆへにや、千里をはしるがごとし」とあり、強い獣の皮で作られた巾着から生まれたので、足がとても速く、千里を走るようであるとしています。

 また一説では、名前の「いんりょう」と「いんろう」をかけ、薬を入れる印籠いんろうの付喪神ではないかといわれています。

 そんな虎隠良に出遭った者が、「巾着の中身は何だ?」と問うと、虎隠良はそれには答えず小さく笑い返してきたといいます。

 クスリ。


・クスリ=クスリ(笑い)=薬

・巾着=開口部をで絞める袋

・熊手=柄の先に爪を多数取り付けた清掃などに用いる器具

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ