未来の異世界って?
こんばんは。
本筋がやっとこちらの小説に繋がったので、書き始めました。
異世界転生、逆に異世界転移、あと時代を行き来すると、作者は把握していてもややこしいですよね。
でも趣味で書いているで、そのへん配慮に欠けています。というか小学校から思いついたまま書いているので、もう、キャラクターの勝手気ままといった書き方です。
このようなものにお付き合いしていただけるSNSや、こちらのサイト様はすごいですね。
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日本のAIに入るための検閲は、ナインにとってなんの苦痛を感じるものではなかった。
厳しい、と聞いてはいたが、衣食住以外の時間をカプセルに入って寝るという怠惰なものだった。
健康的でいられるよう、午前中は都市AIについての勉強時間がとられている。朝食と昼食をその前後に挟む。その後は夕刻まで自由時間となり、夕刻16時からはA Iの世界を疑似体験するためにカプセル、つまり生命活動装置の中で眠ることを義務付けられた。
ナインはAIのことが知りたかったので、カプセルに入る時間の長さについては問題視せず、むしろ有難いと感じていた。
AI内で育った若者たちは、現実活動時間は午前中だけだということを知ったので、自分たちは短めに滞在していることを自覚した。
『あなたの年齢、それから意識のフィールドから、AIの高等教育機関への転移をお勧めします』
「任せる。それでいい」
ナインはAIにつなぐ生命維持装置のアナウンスに従った。
ちなみに生命維持装置の名前は「アイ」といい、コンピュータらしからぬ女性の声が聞こえてくる。
塔子の故郷である日本を訪れ、今の日本を知って、果たしてシートゥナインに何ができるのかといった点について、まだ考えにも及ばない。ただ、A Iというバーチャルな世界での経済活動と生命維持活動が両立している文化を、まず学びたいと思った。
だからナインは、ひたすら受け身でいる。
『16歳から18歳が学ぶ、AI内の高等教育機関です。あなたは新入生ということになります』
「承知した」
そのように答えると、眠っているうちなる幻覚だとは思うが、あたかもそれが現実のようになって現れてきた。
いきなり、転校生扱いという設定で、高等学校内の人クラス30名程度の場所で、ナインが紹介されている場面が現実になる。
「あ、今日は海外からの留学生として、本校に入学した学生を紹介する」
いきなり目の前に教室、そして自分の目線は教団にあった。その前にずらりとひとクラス分学生が並んで座っている。
留学生は決して珍しくはないようで、生徒たちの反応はあっさりしたものだ。眠そうで、こちらに注目も集まらない。
「委員長、シートゥナインにここでの過ごし方や学び方について、レクチャーしてもらえる?」
指導員、つまりこの教室の教員らしい者が呼びかけると、一部の学生が快く首肯してきた。
「席は、そうだなここがいいか」
教員がそう言った席は窓側の後方だった。
「でも先生、また彼岸花が出席していません。ーーまあ、5割ぐらいそうですけどねぇ」
ナインが座席だと案内された後方の席は、そういえばほとんどの学生がいない。
正しくいえば、視覚上目を凝らさなければ認識できないほど、透けて見えている。
「これって?? 透明人間!?」
奇妙に思ったナインが思わず口に出した言葉に、クラスメイトの何人かが吹き出した。
「違う違う。ちゃんと寝て接続されていないだけ」
うーん。半透明で寝ているんだけどなぁ。
ナインは首を傾げる。
学生たちからくすくすと笑い声が漏れた。
「シートゥナインさん、こちらでは、起きている時間が長い子ほど、学校の活動に参加できていないんだ。ちゃんと寝て、生命維持装置を繋いで、勉強するのがいいんだけどなぁ。半分以下の学生が、こんな感じで長時間起きているんだよ」
状況を収集するためにナインは参加している。
だが生まれてこの方、自分の肉体を使って現実世界で生きてきたナインにはまだ理解が及ばないでいた。
「だったら。肉体が起きていることって、悪いことになるの?」
疑問点に対して率直に出た言葉は、一部周囲の空気を凍りつかせる。周囲の空気というのはクラス内におけるものではなかった。
この世界はどこからかずっと監視されている。それが感覚的に緊迫感として伝わっていたので、ナインはあえてとぼけてみた。
「俺の体って、祖国でずっと肉体労働ばかりしてきたからさ。こっちの世界に適応して眠れるかなーって、ちょっと心配になったんだよねぇ」
「大丈夫です。眠れない場合は眠るための薬を、医学部が処方します」
冷たい言葉とは裏腹に、教員はパンと手を打った。
「皆様も、悩み事や眠れずに授業に入れない時などは医学部に相談しましょう」
だったらこのAIに順応できない人の、眠れない悩みって薬で解決するってことなんだな、とナインは吐息をついた。
でもナインはなぜかA Iを介して、会わないといけない人がいると思っていた。塔子の話を聞いても、どうしてか日本のAIに運命的に引き寄せられる。
「わかりました! 本日私は医学部に相談に行きます」
そうしてまた、お茶を濁し、転入生として模範的な行動をとることを決めた。
偽りの神々シリーズ紹介
「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫
「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢
「封じられた魂」前・「契約の代償」後
「炎上舞台」
「ラーディオヌの秘宝」
「魔女裁判後の日常」
「異世界の秘めごとは日常から始まりました」
「冥府への道を決意するには、それなりに世間知らずでした」
「異世界で勝ち組になる取説」
「戻った場所は、異世界か故郷」
シリーズの9作目になります。この後、異世界未来ストーリーに展開します。
異世界転生ストーリー
「オタクの青春は異世界転生」1
「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」
異世界未来ストーリー
「十G都市」ーレシピが全てー