~悩まされる主~
この度は投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。
実はPCが体調を崩し、記憶喪失になってしまったんです(T^T)
私達のやってきた事を思い出させるのに時間が掛かった事と、まだ完全に記憶が戻ってません。
そのため、いつもより待たせてしまったのに、少し短くなっています。
以後記憶喪失には気をつけます(T▽T;)
スベル・カルスト平野の丘の上には館が建っている。
丘の上にある1つの館…こう考えるととても美しい風景に思える。
しかし、館からでも見える少し離れた所に街が見えるため、街から拒絶、または孤立というふうにも感じ取れる。
そんな寂しげな館の一室では2人の人物、ジンとタイプが問答を繰り返していた。
そして長く続いた問答は終わろうとしていた。
「…という訳です。ジン様、何か思い出せたでしょうか」
ジンはタイプの話を聞いて分かった事を大雑把に整理する。
『・タイプが手だけになってた理由は仮眠ということ
・この館は元々ジンとその従者のもの
・人間の従者は10人いたが死亡、今いるのはタイプとクロのみ
・ジンとクロは1000年近く前に行方不明になった(最初に消えたのがクロ)』
ジンは自分の知恵をフル活用する…が―
「いいや、だがよく分かった。御苦労…(分かる訳がないだろ!?落ち着け、落ち着け!こいつは何を言ってるんだ?嘘を…言ってる感じはない・・・ん?俺が理解できないのが悪いのか?200年も眠る事は仮眠と言えるのか…いいや、そんな事より1000年近く前…タイプの比じゃないぞ!?俺は爺なのか?爺なのか!?…ん?)」
ジンは混乱しつつもタイプに悟られないように『主』という姿を繕いつつ考え、質問する。
「タイプ、何故俺の記憶がない事を知っている…クロがここに来ているのか?」
瞬間、タイプの顔が呆然っといった顔をして固まる。
そしてすぐに返事をしてない事に気づき慌てた様子で答える。
「いえ、クルワッハが生きてる事は分かるのですが何処に居るかまでは…申し訳ありません、どうして記憶が無いのを知っている事も記憶がありません」
ジンはタイプの話を聞いて一瞬混乱する。
そして、すぐに落ち着きを取り戻す。
考えてみれば、こんな強力なタイプに何かできる存在は、今考えられる中では1人しかいない。
『ジン』、自分自身だ。
記憶を消したり、ルーインとかいう謎の青年の知り合いだったり、さらには体の半身が骨・・・記憶があった時の自分はどんな事でもやらかしそうなイメージが目に浮かぶ。
だからタイプの記憶があやふやな事も、記憶があった時の自分が何かしたんだと予想がつく。
ジンは『記憶があった時の自分』が何をしたかったのか訳が分からず、頭を抱えそうになる。
すると、ジンは生者の気配を感知する。
「…タイプ」
「はっ、此方に近付いてくる塵蟲の排除でしょうか」
「い、いや(まだ何も言ってないぞ!?)、マ…魔女はもう起きてるようだから呼んで来てくれ」
「雌犬ですね、承知しました」
そう言った直後、ジンの近くに何か重い物が落ちる音が聞こえてきた。
ジンはゆっくりと音のした方を見ると、全身の肌が露になったマリナがそこに転がっていた。
「いったー、いきなり何なのよ…ってジン!?」
マリナがジンを呼んだが、ジンはマリナを見ないように反対側を見る。
そして、落ち着いてジンは話す。
「服」
「服?服がどう・・・きゃああああああ!?」
マリナは慌てて大事な所だと思う場所を隠し、叫びだす。
ジンはマリナが物凄い敵意をこちらに向けてるのを感じ取る。
さらには、こちらに攻撃してくる気配も感じ取る。
ジンは“どうしたものか”と思いながらも―
「すまん、服を着たらこっちに来てくれ」
―とマリナ言い、冷静にマリナの真下に黒い空間を作り、元の部屋に転移させる。
「タイプ、何故服が無いんだ?」
「あのような弱い雌犬如きが仲間の服を着るのは愚かで愚劣な行為と感じましたので、本人だけ転移させました。そしてジン様、ジン様があのような塵に謝る必要はないと思われます。続けてジン様…あのゴミを排除する許可を貰えないでしょうか」
「……理由は」
「あのゴミがこの世界の絶対支配者であるジン様に向かい馴れ馴れしく話し掛けた事…下等生物に許される行為ではありません、万死に値します」
ジンはタイプの発言にかなりの不安感が抱き、胃が引き締められる感覚を覚える。
そしてジンは、タイプに何かを頼む時は人に関係ない事にしようと強く思うのだった。
(影)なんかな~…まだそこまで進んでないのに露出するシーンが2回になっ・・・いやいやいや!!こうしようと思ってこうなったんじゃないんですよ!ただ成り行きでこうなってしまっただけで…
(??)本当はどうなんだ?
(影)・・・マリナのスカート?が脱げるシーンは入れてみたくなりました
(??)変態乙! →(影)Σ(T▽T;)!?
(影)…小説家はそういうのを気にしてたら何もできないんですよ!
という事で、これからは器機の管理に十分に気をつけてやっていきます(話が変わり過ぎ!?)。
今後ともごひいきに!