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デイトレスロード  作者: 影音 狐野葉
13/17

~動き出す世界の歯車~

こんにちわ~

世界が丸いと知って、ボールの上も歩けると思い盛大に転んだ事のある狐野葉です

こんな私ではありますが、ストーリーはちゃんとしてるので安心して下さい(笑)

ジンはマリナを寝室に寝かせた後(※タイプに案内させた)、最初に案内された部屋に移動する。

まず最初にすべき事…それは相手を知ることだ。

タイプにとってはすでに知った顔なんだろうが、ジンにとってはタイプは初対面の危険な存在。

なのでジンはタイプが先程言っていた『従者』という言葉から、本当に忠誠を自分に誓っているのか確かめる事から始めた。

すると―


「私はジン様に救われたあの日(・・・)から絶対の忠誠を誓っております。私の命はジン様と共にあり、ジン様のもの…“死ね”というのであれば今ここで我が命を絶ちましょう」


タイプの明らかに行き過ぎてる忠誠の言葉を聞きジンは少しだけ驚いたものの表情には出さずに目を(つぶ)る。

ジンはタイプの忠誠の言葉を聞く前に理解していた。

何故なら…ジンは椅子に座ってるというのにタイプは床に片膝を着け、忠誠の姿勢になっているからだ。


はっきり言うと、ジンは戸惑っていた。

主従の関係が信用できないからではない。ジンとタイプが主従という関係である事は十分に理解できた。

問題は…“こういう場合はどう接すればいいか分からない”という事だ。


今のジンには過去の記憶が全く無いのだ。

昔の自分が帝王学を学んでたかは知らないが、それでもタイプの様子から主としての行動を取る必要があると感じたジンは、これからの言動に少しは気を付けていこうと思い、自分なりに主らしくする事にした。

そしてジンは心を落ち着かせてから目を開ける。


「タイプ、これから俺が質問する事を分かる範囲でいい…全て答えろ」


「はっ!承知しました」



―スベル王国―

かつては町と呼ばれてた場所は、民が増え続けた事により今では『王国』と呼ばれる場所になっていた。

もちろん王国と呼ばれる様になり、身分の上位の存在である『王様』なども存在している。

スベル王国の王、セナール=フィナロス国王はとても慈悲深い事で国民からも厚く信頼されていた。

外見からはそこそこの年ではあり、白髪と白い髭が目立つようになっていたが、王としての威厳は全く失われていなかった。

しかしスベル王国の王宮の会議室は、緊迫した空気が漂っていた。


会議室には王国を支える柱となっている上位身分の者達が集っていた。

その1人1人の顔は重いものもあれば、涼しいものまであり、1つの大きな机を囲むように席に着席していた。

そして上位身分の者達の顔が見える所にある玉座にセナール国王が座っている。


国王は空いてる3つの席を確認し、これ以上待っても出席は出来ない者達と判断し口を開く。


「…それではこれから始めるとしよう」


国王はいつもよりわずかだが重みを感じる声を出す。

しかし、色々な場所で会議や交渉、会見してきた上位身分の者達はそれを察知し神妙な顔つきになる。


「今回の定例会議で議題になっていることを頼む」


セナール国王の言葉に従い傍に控えていた従者が説明し始める。


「はっ!今回の案件は─

・魔獣の活動が活発になり始めた、または増え始めた事

・それにより町とを繋ぐ道中での被害が拡大した事

・この2つの問題により経済費の上昇しなければならないという事に市民が不満を持つ可能性があるという事

・更に東の農村で行方不明者が多発し穀物の生産が低下してきているとの事

以上のことが今回の議題で新しく上がってきたもので御座います」


従者の説明が終わると同時に、狐を連想させる細目の男が落ち着いた態度で手を上げる。


「殿下、私の部下から気になる情報を掴んでいます」


「パラトル伯爵…申すがよい」


「はい…実は2日前に、あの館(・・・)の魔女が空を飛んで移動しているのが目撃されまして―」


そこまで言った所で今度は少し小太りした男が口を挟む。


「なんと!?あの魔女の姿はここ10年は見せなかった…殿下、今回の魔物の件はあの魔女が関係してるかもしれませぬぞ!」


「ノーム男爵よ、それだけで判断するのは早計…少し落ち着くがよい」


「しかし殿下!今後の帝国への戦に向けての補給物資が、すでに3件も魔物に襲われているのです!このま―」


ノーム男爵が話してる途中で今度は怒鳴り声が複数飛んでくる。


「貴様!!王様にその態度!!どういうつもりだ!?」

「王様を前にして!!少しは身を(わきま)えろ!!」

「この会議は貴様の独断で進めていい会議ではないぞ!!」


そこまで言われたノーム男爵は、悔しげな顔で何かを言い返そうとし、押し黙る。

その光景を見たセナール王は、右手に持っていた球体のミスリルが嵌められた杖で床を叩く。


「皆、少し熱が入ってしまったようだがこれは大事な会議なのだ、冷静になってくれ。…して、パラトル伯爵、話を続けるがよい」


怒声が飛び交っていた時も涼しい表情を崩さなかったパラトル伯爵は、何も無かったのかのように平然と話し出す。


「はい、ランク5の元冒険者である私の部下に魔女の向かった方角を探索させ今朝連絡が届きまして、あったのは“アンデッド街”でした。」


「…それで、何か気になるものは見つかったか」


「はい、街を探索させたら中心街に奇妙な穴がいくつもあり、掘り起こしたらミンチになったゾンビが出てきたそうです…これが魔女に関係する可能性は非常に高いと思われます。理由はここ数日の内にそこのアンデッド街に赴いた冒険者を探し聞き込みをした結果、『数日前にはそんな穴は無かった』との事だったからです。私からは以上です、殿下」


その話を聞いた上位身分=貴族達は、何かを考え始める。

これだけの手掛かりがコロッと出てきたのだ、誰もが早急に手柄を得るために動こうとするだろう―それが“魔女”でなかったら…。


魔女という存在は王宮にある書物に、かなり高度で強力な魔法を使うため、昔の人はその力を恐れ『魔女狩り』というものを行い、ほとんどの魔女を殺したと記されていた。

今現在では2人の魔女しか確認されていない。

そして、今回と別の魔女に5年前に接触し強大すぎる魔法を使用できる事をこの場にいる貴族達は知った。

だから迂闊に魔女に関わると危険という事も知っている。

しかしこの魔女達が帝国に味方として付かれたら最悪の状況になることも予想がつく。

そのためスベル王国ではここ5年間は今回とは別の魔女に交渉、または和解をするために接触を続けている。

だが5年間という歳月を掛けても交渉、和解は(ことごと)くかわされてしまった。

そう…スベル王国は魔女という存在を知っているが、それがどういった存在なのかは全く知らないのだ。


貴族達は今回の事に関わっても自分の首を絞める行為に繋がり兼ねないと考えていると、セナール国王は仕方ないといった顔で貴族達に言う。


「…今までスベル・カルスト平野の魔女とは接触してこなかった。それは人々に危害が加えられなかったからだ。…しかし、今回の事は少し気になる状況にある。…何か案がある者はおるか」


すると、先程と同じようにパラトル伯爵が手を上げる。


「殿下、今回の件は私も気になっていたため名のある冒険者に依頼をさせて頂きました。そのため王様の許可さえ降りれば、今すぐてるようになっております」


「…王国の兵を使わないのは魔女に“国家権力”ではないという事を理解させる意思表示か」


「はい、その通りで御座います。冒険者達にはやむを得ない場合のみ実力行使に移って魔女と対峙してもらうことになっています…それで御許可のほどは?」


セナール国王はこのスベル王国の人々・・・・・・・・を愛している。

その為―


「やむを得ない場合は魔女と交戦するのではなく、引き返すようにせよ。魔女の力は未知数、故に我が国から犠牲者がでる可能性がある行為は避けたい…それに冒険者とは魔物・・を倒す者達であるからな」


うけたまりました…(そんな事する筈がありません。魔女の力が未知数だからこそ、その力を把握する必要がある。そして、強大過ぎる力は管理が必要だ。それに、1回会った事があるのに魔女をと認識してるとは…あれは、化け物という魔物・・ですよ)」



主人公が登場してから世界に異変が起こり始める…こういうのはよくありますけど個人的には大好きですね~( ´∀` )

でも、話の内容はオリジナリティーを醸し出せるよう頑張りますよ(汗)

ではでは!今回の登場人物のステータスを紹介しまーす♪

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

『クロ・クルワッハ』 LV200

種族:戦いと死の神

スキル:太陽の神性・生贄の祭壇・怒龍

〔最大値を100とした場合の割合〕

HP:80

MP:80

物理攻撃:100 (可変)

物理防御:90 

素早さ:70  (可変)

魔法攻撃:80  (可変)

魔法防御:100 (可変)

耐性:70    (可変)

…………………………………………………………………………………………

『タイプ・ムーン』 LV200

種族:月の王

スキル:創造者・真祖・魔眼・偽りの死徒

〔最大値を100とした場合の割合〕

HP:90

MP:100over

物理攻撃:65

物理防御:65

素早さ:100

魔法攻撃:100

魔法防御:100

耐性:70

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

ふ~…何とかここまで伝えることができた(嬉)

といってもまだまだ分からないところだらけだと思いますので、引き続きこの調子でやっていきます。

今後ともごひいきに!


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