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デイトレスロード  作者: 影音 狐野葉
12/17

~魔法と従者~

そこは無駄に広い部屋であり、周りに置かれている様々な調度品はかなりの高級品であることが見て取れた。

しかしかなりの年月が立っている所為か、元は輝いていたであろう光沢はどこにも見えなくなっていた。

そして日常で使わないであろう所には埃が溜まっていた。

そんな薄汚れた部屋に2人の人物、マリナ=アルビオルとジンが話合っていた。


「あんたねぇ~…助けて貰ったのは感謝してるけど、なんで私の事情に首つっ込もうとするの?」


「それは……」


ジンはマリナに話すことができなかった。何故なら―


『その謎の手から出てるであろう気配を昔から知ってる気がしたから』


こんな話をしても信じて貰える筈がない。

マリナの話だと謎の手は推測からして、少なくとも200年は前に活動していたと言っていた。

そんな昔の存在が自分の知り合いなんて言ったら、頭のおかしい奴と思われて無視される筈。

ジンは何か適当な言い訳を考える。


「ねぇー、それはなんなの?」


「…それは……お前が心配だからだ」


「・・・は!?」


マリナはジンの言葉に頬を赤く染め、変な声を出してしまう。

ジンはというと、駄目だったか?と内心焦っていた。


「へ、へ~、私の事が心配なんだ~…」


「ああ、色々教えて貰ったし、マリナにはこれからも世話になると思うしな」


その言葉を聞いた瞬間、マリナの顔が平常に戻る。

そして何故かため息をはいて、仕方なくといった表情で了承してくれた。

ただしこの実験はかなり危ないもののようだから、マリナの後ろで見学というのが条件として出た。

ジンはその謎の手の存在と話したかったというだけだったため、素直にマリナの言う事に従うことにする。


ジン達は広い部屋を出て館内を歩き、広い書斎に入り、そこから地下に通じる階段を下りた場所にある魔方陣の書かれた部屋に辿り着く。

そして魔方陣の真ん中には、黒と金色に綺麗に装飾された棺桶のような小さい箱が置かれていた。

ジンはその小さい箱から小さい気配ではあるが、強大である感覚を肌で感じ取る。


「おい、もしこれが暴れ出した場合は本当に大丈夫なのか?」


「な~に~、もしかして恐くなっちゃった?」


「茶化すな…それでどうなんだ」


「この魔方陣は『第陸魔』魔法と同等の結界、絶対に大丈夫よ」


ジンはマリナの発言に驚くと同時に不安がより一層強まる。

ジンはすでに『第陸魔』以上の魔法を使った事があり、その程度では目の前の存在が蘇生した時に役に立たないと予想できた。

しかし、マリナの異様に自信の満ちた声にジンは疑問に思い質問する。


「マリナ…その『第陸魔』魔法っていうのは凄いのか?」


「凄いなんてもんじゃないわよ!この魔法なら、昔に存在した魔神だって押さえ込む事が出来るわ!それに『第陸魔』なんていう高等魔法を使えるのは、私を含めて3人しか知らないわ!…どう~、これで少しは私の凄さがわかった~」


ジンはマリナの話を聞き疑問を感じる。

ここまで来るまでに自分より強い存在に2人も遭遇している。

しかしマリナにとってはこの程度の魔法が、かなり凄いという事になっている。

さらに魔法の事を詳しく説明すると―

………………………………………………………………………

・第壱天…早い者であれば半年で修得できる簡単な魔法


・第弐天…一般の魔導士が修得できる一般的な魔法


・第参天…一流の魔導士が修得できる魔法


・第肆魔…一流の魔導士の中でも少数が辿り着ける魔法


・第伍魔…魔導を極めし者が辿り着ける魔法


・第陸魔…伝説とまで評される魔法


・第漆龍…かつての英雄達のみが使う事が出来たとされる魔法


・第捌龍…魔法の深淵を見た者だけが辿り着ける魔法


・第玖神…存在しないとされてるいる魔法

……………………………………………………………………

となっているらしい。


ジンは試した事は無いが『第玖神』以上の魔法を使える気がした。いや、確信していた。

しかし今のマリナの顔を見る限り、自分の事は言うべきではないと判断する。

そしてもし、謎の手が蘇生して暴れ出したら対処出来るように戦闘準備をしておく事にする。


「…分かった、無駄な心配して悪かったな」


「ふっふ~ん、そうでしょそうで…こほん、じゃあいくわよ…赤器柩(せっききゅう)の杖、『解除』」


マリナが何かの唱えると、マリナが持っていた杖が空中に浮かび、杖の先端に付いている丸い球体から赤いどろどろした液体が出始める。

すると陣の中心にある小さい箱に吸い込まれていく。

杖から出てる液体はとんでもない量だが、その全てが箱に吸い込まれていく。

そして、吸い込まれていくのと一緒に徐々に大きくなっていっていた。


杖から出ていた液体が止まり、杖はゆっくりと床に落ちる。

液体が止まった時には、小さい箱だったものは完全なる棺桶となっていた。

そしてその棺桶がゆっくりと開き出す。


棺桶から出てきた存在―

髪が少し乱れた白髪で、若干白い肌をした男。

伯爵のような格好で、背丈はジンより少し小さく、見た目もジンより若く見える。

そしてその人物の瞳は赤く光り、猫のような縦線が入っていた。


「あ、あ~~…久しいなー…この感覚は…」


その人物はこちらに向き直り少し目を細め、高速で接近してくる。

しかし、あらかじめ張っておいた魔方陣が作動し謎の手だった存在の動きが止まる。


「ん?これはそっちの人間の魔法か…」


「そうよ、無駄な抵抗をせずあなたがどんな存在か教えなさい」


蘇生された者は少しだけ笑い、呟く。


「人間風情が…」


その瞬間、その人物の周りから赤い霧が立ち込みだす。

それと同時に魔方陣が一瞬にして壊される。


「嘘!?あれだけの高等魔法がこんなあっさり!?」


「…我が名はタイプ・ムーン。ジン様に仕えし従者…」


「は!?ちょ、ま、どういう事!?」


「知らん(…が、やはりそうか)」


「私の邪魔をした罪…死して償え」


その人物…タイプの目がマリナに向いた瞬間、マリナは床に倒れ苦しみ出す。

ジンは驚きマリナに近付こうとした瞬間、今度はマリナの口から赤い液体が飛び散る。


「やめろ!!」


「?…仰せのままに」


タイプは素直にジンの言う事を承諾すると、マリナから苦しむ様子が無くなり動かなくなる。

ジンはマリナの様子を確かめてみると、命に別状は無く、気絶しているだけだった。

そして不思議なモノでも見るような顔をしてタイプがジンの傍に寄ってくる。


「ジン様、この人間…主の許婚だったりするのでしょうか?だとしたら考え直して欲しいのですが…」


そんなタイプの言葉にジンは数秒間思考が停止する。

そしてジンは心の中で思う―(こいつ…潰すか?)―

こんにちわ~

坦々と黙々と努力している者で~す(怠け者)。

ここからは登場人物のステータスを紹介していきますのでよろしくです~

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

『ジン』 LV200over

種族:??

スキル:超越者・支配者・死神

〔最大値を100とした場合の割合〕

HP:80

MP:100over

物理攻撃:100over

物理防御:75

素早さ:100over

魔法攻撃:100over

魔法防御:100over

耐性:100

………………………………………………………………………………………………

『マリナ=アルビオル』 LV95

種族:魔女

スキル:大魔術師・家事全般

〔最大値を100とした場合の割合〕

HP:40

MP:55

物理攻撃:10

物理防御:10

素早さ:20

魔法攻撃:50

魔法防御:50

耐性:40

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

初回だからどれくらい凄いのか分かりづらいとは思います。

しかし、次回もこのように表示していきますのでだんだん分かるようになると思います。

今後ともごひいきに!

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