表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

◇キーワード小説

◇言えない言葉。

作者: しおん

キーワード:スカート・秋・ほしいも

赤く染まった紅葉の木の下で、ほしいもを咥えているのは僕の彼女。名前を結城ゆうき 里美さとみという。

彼女は中毒と言っても過言ではないぐらいほしいもが大好きだ。


水族館へいこうと動物園へ行こうと、必ずカバンの中にはほしいもが常備されている。

お菓子を携帯していると考えればかわいらしい女の子だと思えるのだが、それがほしいもとなると多少なりとも抵抗が生まれる。だって少しばばくさいじゃあないか。


全国のほしいも好きの若者を敵にまわした発言だというのは分かってる。でも、せめて公然の場でもさもさと頬張るのは控えてほしいと思うんだ。


アイボリーホワイトのニットに紺のロングスカート姿はかわいらしいとしか形容できないものなのに、その口元にほしいもがあったらそれが台無しになるんだよっ!


せめてほしいもじゃなくて焼き芋だったったならと何度思ったことか。でも、ほしいもをこよなく愛する彼女にそれを告げられるほど僕ははっきりとものを言える人間じゃないんだ。このことで彼女に嫌われてしまったらと考えただけでその言葉は喉の奥深くへと姿を消してしまうんだから。

まぁ、所詮その程度の願望だってことなんだけどさ。



デートにほしいもを持ち込まないでほしいなって。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ほしいもノ)゜Д゜(ヽ…… いや、それも魅力的かもねw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ