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中二病の魔法少女ゾンビ ~心はアラサー、戸籍はアラフォー、そして身体はロリゾンビ~  作者: 禍成 黒いの
中二病の魔法少女ゾンビ でゅお

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第69話 そのナリでお子様舌とかあります!?

 魔力感知を全開にして南の海を探ってみれば、まあはちゃめちゃに巨大な魔力反応が見つかってですね。

 これだけでっかいと距離があっても流石にわかるんですねぇ……。

 ミラさんの魔力のような、別のものが混じってるような魔力で、多分これが魔力保有者が操られてる状態の魔力なんだろうなと推測できます。

 で、これだけの魔力量があるならまあ、空母の一隻や二隻操れちゃうんじゃないでしょうか?


 「遠すぎて場所はここだって断言出来ないんですが、南の方に巨大な魔力反応がありますね。魔力災害じゃなくて魔物自体の妨害魔力での通信途絶って可能性が高いです。もしくは、資料の通りエヴゲーニヤ博士がミラさんを操って艦隊を傀儡化したかですね」

 しかし、ミラさんに魔法を使わせて空母やイージス艦のような巨大な構造物を操るには大量の魔力が必要で……。多分、必要な魔力をミラさんの身体に注ぎ込んで無理やり扱わせてるんだと思うんですが、これ、ミラさんの身体大丈夫なんでしょうか?


 「巨大って言うけど、どれぐらい?って言っても尺度が無いのよね魔力って。なるべくわかり易い表現で言うとどんな感じになるのかしら?」

 うーん、難しいですね。

 そもそも、多分この魔物博士、自分の魔力を隠せるっぽいんですよね。

 そうでなければ先日の500匹くまちゃん大行進の時に私が博士の魔力を確認できてないはずがないんです。

 まあ、現状でわかる感じだと……。

 「えーっと、ざっくりですよ?そもそも大きすぎて正確かどうかもわからないですからね?大体、普通の魔物100匹分……より多いですね」

 これだけ魔力が有れば魔法で何でも出来そうな気がしますが、魔物だと好きに使えなかったりするんでしょうか?


 ザマさんが苦々しい顔を浮かべますが、多分魔物としてはそんなに強い魔物じゃないと思うんですよね博士。

 多分、他者の操作に特化した魔物で本人の戦闘能力なんてほとんど無いんじゃないでしょうか?

 あ、でもやっぱり魔物ですから、魔力保有者からネチョネチョする用の個人用異空間持ってるでしょうし油断は出来ないですね。

 何より、こっそりと近づかれて魔法少女達が操られたら大変ですし。


 「とりあえず、上と会議になると思うからみんなは待機室で待ってて。流石に即出撃なんて事にはならないと思うけど一応ね。そもそも米軍の艦船に攻撃しちゃっていいのかとか、旗艦のドナルド・ガーレンが原子力空母なんだけど、撃沈した際の汚染問題どうするのかとかめっっっっっっっっちゃくちゃめんどくさい議題処理しなきゃ何も出来ないのよ」

 ザマさんはそう言うとげっそりした顔で退室していきました。

 ……どうでもいいですけど、その様子を見て首を傾げる『辿り着くもの』さんがパロディ化されたホラー映画みたいでちょっとおもしろかったです。


 「あの、魔法で血を扱う専門家であるところの初雪さんにちょっとお願いがありまして……」

 とりあえず、この状況で通常通りに魔法少女達に授業を受けさせるというわけにも行かず、私達は待機室で連絡を待つ流れになりました。

 で、普段夜勤の初雪さんも今回の会議には参加してましたのでエラさん救出の為のご助力をお願いしようと声を掛けました。

 「ミラさんのお姉様の事でしょう?存じておりましてよ?」

 と、相変わらずキメッキメの言葉遣いと動作でこちらを振り向く初雪さん。

 なんでしょうね、理珠さんとか初雪さんみたいな気品がある動作って、どうやって身につければ良いんでしょうね?


 「あ、はい。で、血液に溶け込んだ魔力と魂だけになってしまったエラさんを、初雪さんなら分離して取り出せないかなと思いまして」

 私がそう言うと、初雪さんは飲んでいたコーヒーにミルクを垂らし……。

 あ、これコーヒーに混ぜたミルクを、ミルクだけを分離させることは出来ない的な話をするやつですね!漫画とかでそこそこよく見るやつです!

 その後、角砂糖を2つ入れて良く溶かした後に一口飲みました。

 「……苦ぁぃ」

 しかもそれで苦いんですか!味覚がお子様過ぎませんか!?

 ってか、混ざったら戻らない的な話はやらないんですか!?

 「血は魂の代価、私であればミラさんの血液からエラさんの魔力と魂だけを分離して抜き取るなんて造作もない事でしてよ」

 ふわっと笑ってカッコつけてますけど、お子様舌なのバレましたからね!?


 「じゃあ、抜き取った後別の依代に魔力を移したりとかも?」

 「ええ、当然。他人の魔力なんて、じっくりと溶かさなければそうそう混ざるものでもないでしょう?でしたら、吸い出した魔力を異物を押し出すように依代となるものに対して押し付けるだけで終わりですわ」

 まあ確かに、明確に他人の物だって魔力は自前じゃなかなか使えませんし、異物感の例えもなんとなくわかります。

 ……いや、理珠さんの魔力は毎日接種し続けてるせいで慣れちゃったのか、普通に私の魔力としても運用出来るようになっちゃってるんですけどね。


 とりあえず、ミラさんを助け出したら後は初雪さんに丸投げしてしまえば良さそうですね。

 後は……あ!

 「抽出したエラさんを入れる依代、どうしましょう……」

 イツァナグイに作っといたほうが良いよって言われたのにすっかり忘れてました。

 いや、ミラさんを助け出してから作り始めても別に良いんじゃないかって気もしますが、こういうのは大抵先に作っておかないと変なトラブルが発生して先の段取りがおかしくなってしまうものです。


 「それに関しては、ミラさんの持ち込んだ人形、『使徒アポストール』と言ったかしら?アレを使ってしまえば大丈夫なのではなくて?本人の魔力を通しやすくするためなのか血を模した液体が人形の内部で循環するように作られているようですし」

 ふむ、そういう事ならエラさんはあの人形の中に入って貰うかたちで良さそうです。あ、でも……。

 「でも、目が覚めた時に急に腕が4本、足が6本になってたらめっちゃびっくりしません?」

 ある朝、急に足が6本に増えていたとしたら?

 私なら確実に足をもつれさせてコケますね。

 

 「ふふっ、確かに。でも、普通の脚が付いていても人形の足なのよ?果たして、何の練習もなしにあるけるのかしら?」

 確かに、操作練習というか、リハビリというか、そういう事も必要になりそうですね。あ、そもそも転ばないように脚を無限軌道にしてしまえば良いんじゃ!?

 ……いや、それで大丈夫なのは特殊な趣味の人だけですね。10年発売されない新作を待ち続けるようなアレな人種だけです。

 「じゃあ、人形を乗せる車椅子的なものも必要ですね。魔力可視化装置の実用化で一区切り付いたでしょうし、技術屋さん達にぶん投げておきましょう」

 魔生対の研究班兼技術開発班、何処かの言葉足らずな天才が色々変なものを作らせてるらしくそこそこ腕がいいそうです。


 んー、しかし、なんか一手抜けてるような不安な感じが抜けません。

 まあ、こういう時は考えてもどうせ思いつかないので切り替えて行きましょう。

 例えばほら、原子力空母の原子炉をどう処理するのかとか……。



☆★☆★☆★☆


ということで、実は苦いの全然ダメだった吸血姫さん回

彼女が夜勤の時に飲んでる紅茶はほぼ砂糖水です。




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