4.
ついに騎士は決めました。
人々が妹姫を捕まえる前に、人々が妹姫にもっとひどいことをする前に。
騎士が妹姫を捕まえて、騎士が扉を開くことにしました。
「姫様、姫様、お許しください。私はあなたの言葉が分からない。私はあなたを信じられない」
騎士は手を伸ばすと静かにゆっくりと瞬きをした妹姫の手を掴みました。
騎士は妹姫の手を掴むと、目を真ん丸にして驚きました。
妹姫の手は白くて小さく、まるで氷のように冷たくなっていました。
よく見れば、妹姫の小さな顔はまるで雪のように真っ白です。
「姫様、姫様、どうしてですか」
妹姫は悲しそうに首を横に振り、小さな小さな声で言いました。
「お姉様を、愛しているから」
妹姫は悲しそうに、けれど優しく微笑んで、ゆっくりとその銀の目を閉じました。
「姫様!!」
騎士は淡雪のように崩れ落ちた妹姫をそっと抱きとめました。
妹姫の体はとても小さく、とても軽く、とても冷たくなっていました。
「姫様、姫様、どうしてです………」
騎士は心からの涙を流しました。
女王がいなければ妹姫は動けません。
女王がいなければ妹姫は生きられません。
それなのに、妹姫は女王を宮殿に隠したのです。
「姫様、姫様、私はあなたが分からない。私はあなたが信じられない……。どうしてこうなると分かっていて女王様を閉じ込めたのです」
騎士の涙がひと粒、妹姫の真っ白な頬に落ちました。
けれど騎士がどれほど呼んでも妹姫は目を開いてはくれませんでした。




