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スズパレードと一緒に牧場に戻ってきてから数日後にAさんから電話がきた。

「はい、こちら山岡牧場の山岡銀次です。」

「お、銀坊か!スズパレードのGⅡ制覇おめでとう!銀坊の見る目が証明されたな!」

「ありがとうございます!まだまだ至らぬところばかりですがじいちゃんみたいに頑張っていきたいと思ってます。」

「そりゃ、良いことだ。さて、話はこの前していた繁殖牝馬の事だ。リストをファックスで送っておいたから見ておいてくれ。お主が皐月賞トライアル、しかもGⅡを勝ったお陰で色々な牧場が快く馬の候補を送ってくれたし、欲しい馬があったら伝えてくれと言われている。なにか欲しいのはいるか?」

俺は元々頼むつもりであったあの馬の名前を伝える。

「サクラスマイルをお願いします。」

「へー、それは大丈夫だが、なぜサクラスマイルなんだ?去年繁殖入りしてからまだ一頭も馬を産んでないぞ?」

「まあ、強いていうならば運命ですね、あとは馬主としての勘です!」

実際のところはサクラスマイルから生まれてくるサクラスターオーを救うためである。俺は笑顔の絶えない競馬を作り上げたい。そのためにはまずスターオーを救いたいのである。全ての馬を救ってうちで管理することは正直不可能ではある。なので現実的に管理可能数で俺の知っている手の届く範囲は悲しみのない競馬にしたい。

「わかった、なら期待して待っていろ、なんとかしてやろう」

俺はその後繁殖牝馬が欲しい時に連絡して手助けしてもらう約束を取り付け電話を切った。

「よし!まずは第一歩だな」

俺はやる事リストに丸をつけ次の作業に取り掛かる。次にやることは今年のスズパレードの予定を決めることだ。

本当だったら、スズパレードは皐月賞に挑むのがセオリーだし実際史実では皐月賞に挑んでいた。しかし、俺は挑まない。というのもシンドリルドルフ、やつに勝てるとは思えないのだ。勿論勝負から逃げるのはどうかと思われるかもしれないけど、俺はスズパレードの能力を考えるなら他の重賞を勝たせてあげて能力を強化して史実よりも勝てる強い馬にしてあげたい。その為にはこのレースには出るべきではないと思うのだ。では、どこのレースに出すのか、それはG1NHKマイルだと思う。スズパレードの適正距離は1700〜2300とNHKマイルには100m長い。勝てるレースに出すと言って不適正距離のレースに出走させるのはどうかと思う気持ちもあるがスズパレードの実力なら蹴散らせるはずだ。ここに向けてスズパレードの調整をしていこうと思う。ここで勝てればそのままG1G2路線を進ませる。無理だったらG2G3をメインに今年中は育成期間にしていこう。このNHKマイルがスズパレードの今後を決めるだろう。

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