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目が眩むくらいゲームをしていたら、目が眩むような恋が始まった。

作者: Gauge boy


僕たちはキスをした。

とてもロマンチックとは言えなかったけど。

それは一般人にとってはの話。

僕らゲーマーにとっては、最高のファーストキスだった。


ーーー


死にゲー。というものをご存知だろうか。

どこか見た目はホラーチックで、それでいて難易度はめちゃ高い。そんなゲームだ。


僕はそんなゲームにハマった。

何度倒そうとしても勝てなかった敵に勝てた時の高揚感。

それにどっぷりとハマってしまったのだ。


ーーー


無双ゲー。というものをご存知だろうか。

どこか見た目はイケメン美女だらけで、それでいて難易度は優しいのにかっこいい技を出せる。そんなゲームだ。


私はそんなゲームにハマった。

雑魚どもを蹴散らす快感。

それにどっぷりと浸かってしまったのだ。


ーーー


僕はそんな雑魚の一人だった。


ーーー


私はそんな美女の一人だった。


ーーー


「「こんな僕たち、私たちがまさか」」


ーーー



「死に無双」というゲームをご存知だろうか。

最近出たばかりのゲームなので知らない人がほとんどだろう。


死にゲーと無双ゲーが合わさった究極のゲーム。

非対称型対戦ゲームだ。

大多数の雑魚と一人の強者に分かれて戦うゲームといえばわかりやすいかな。

そんなゲームが巷で流行っている。


もちろん僕は死に側だ。

なんてったって、苦労して勝てた時のアドレナリン量は半端じゃないからな。


そう、数々の死にゲーをこなしてきた俺にとっては、「死に無双」も手慣れたものだった。

すぐランキング上位に上がっていって、ついには死に側、第一シーズン1位の座を勝ち取った。

だがこれは、死に側の話、1位といっても、完全なる1位ではない。

なぜなら、本当の1位は、無双側にいるからである。

無双側1位、総合1位。その名は、「アリスクリスティン」。

そいつが本当の1位だ。


総合ランキングは、テクニカルポイントで決められる。

どう戦ったかによって決まるのだ。

単純に勝った回数で決まるわけではないのだ。


テクニカルポイントは、特殊な攻撃の当て方や、特殊なプレイ方法で得られる。

例えば、死に側で言うと、相手へのキスだ。

この攻撃をすることで相手の行動を2秒間制限できる。

が、死に側はこれをたやすくできない。なぜなら、無双側の前方に隙なんてないからだ。


第一、「キス」というコマンドはない。

僕たち「死に無双」をやっているプレイヤーが、顔と顔を合わせるという行動を取ることをそう呼んでいるだけなのだ。

顔の唇の数ピクセル同士を合わせる。そうするとテクニカルポイントが手に入る。それを「キス」と呼んでいるだけなのだ。

そう気づいた奴がいたのだ。

気づいたのは僕だったのだが。

気づいた、経緯は長くなるので後ほど話す。

(もう一人のヒロイン)


死に側にテクニカルポイントが入るのはこの「キス」しか今のところ見つかっていない。

だが、無双側には3つほど見つかっている。

そんなとこまで死に側は不利なのだ。


そんなこんなで、第一シーズンではテクニカルポイントのことは全く考えていなかった。

というかポイント稼ぎは諦めていた。


だって、死に側はマジで不利でそんなことを考えている余裕がないからだ。


そうテクニカルポイントを大量に取れるのは必然的に無双側だ。


第一シーズン終わりの感想終わり。


ふう。

学校いこ。


ーー学校で運命的な出会いをした。


無双側1位、アリスクリスティンと出会ってしまった。

可憐で美しい少女と出会ってしまったのだーー。



これは、そんな僕とは真逆の彼女と目が眩むような恋をする。

そんな話だ。





評価が高ければ連載させていただきます

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