「このしずけさのなかに」
いのちの音が、続く
終わりを迎えるその日まで…
本当の静寂は
いつ訪れるかな…
生命が続く限り
止まらない音。
活動を始めたその日から…
続く、音。
ヒトとして認識された日から?
ヒトとして認識される前から?
生命は…
どこから始まっているのか
わからない、全く。
ひとつ。精子から?
ひとつ。卵子から?
ひとつ。胎児から?
なにから始まっているのか
わからない、全く。
いきている音たち
ものすごい勢いで生まれて
ものすごい勢いで死んでいく
細胞は音を感じないのかな?
細胞は音を発しないのかな?
胎児は音を感じないのかな?
胎児は音を発しないのかな?
様々な生命…
ちゃんと音を発していて
ちゃんと音を感じている
生命は…
尊くて 儚くて
力強くて 逞しい。
生きていることに
何の意味もない事なんて
ない。きっと…。
答えがあるとは限らない
応えがあるとは限らない
だから試行錯誤を繰り返す。
この生命は…
普通に当てはまらずとも
ヒトの決めた世の中でいきている
ダレカの助けを求め
ダレカの支えを求める
ナニカを目標とし
ナニカに寄り添う
なめてはいけない
捩じ伏せてはいけない…
目には見えない
耳には聞こえない
そんな極小の…
そんな無限の…
いのちをたいせつに。
生命の輝きは
とてもとても美しくて残酷で。
とても静かでどこか寂しくて
とても脆くてときに弱くて
力強い素敵な輝き。
かなしさのなかにうつくしさを
其々の信じる、美しさを…
それが人としてうまれた意味なのかもしれない、と。
完全球体を、ヒトは造ることが出来ない
完全で完璧なものなんて、たぶん無い。
神様と呼ばれるモノだって…
きっと。
音の無い世界で
己だけの音を感じることは
時には大切
常には無用
共感や煽動は
多々ある事、よくあること。
ヒトも、ヒトならざるモノも。
きっと。
だから試行錯誤の日々を繰り返す。
様々な音を頼りに大切にしながら
様々な景色にのぞむ。
わたしもあなたも
『無』ではない、無にはなれない。
本当の意味なんて、誰にもわからない
きっと…。
この静けさの中で
このざわめきの中で
今日をいきる。
……
…
ね。