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インスマスの影

全四話の予定だったのですが、読んだ本の感想を加えたいのでもう一話続きます。もう少しだけクトゥルフ語りにお付き合いください。

 ラヴクラフトの作品の中に「インスマスの影」という中編があります。調べてみると、ラヴクラフトの最高傑作のひとつだとありました。

 私が四苦八苦して借りた「ラヴクラフト傑作集」にももちろん収録されており「クトゥルフの呼び声」が収録されていなくてがっかりしていたのですが、これが収録してあってよかったです。


 最高傑作がどのようなものか、クトゥルフファン(まだファン数日)としては読んでおかなければなりません。


 読んでみると、最初からいい感じに主人公がおどろおどろしい陰気な港町に吸い込まれて行くわけですが(主人公が自発的に訪れているんですが、まるで何かの運命みたいです)いかんせん、文字が小さい……! 普段と違う文庫の文字の大きさに目が疲れてしまう……! 多分にあるヤケのせいで印刷文字が見づらいというのもあります。若干テンションが下がっていたのですが、ある日書店に行くと、


「インスマスの影・クトゥルー神話傑作選」という文庫が、新潮文庫から出ているではないですか! (クトゥルフ神話をクトゥルー神話と訳す場合もある)


 コロナで遠出出来ないので何となく書店をブラついていただけだというのに!


 これはクトゥルフが私を呼んでいるな、と思い、さっそく購入しました。


 そして、いつもの文字の大きさにホッとし、さっそく「インスマスの影」を読み終えました。


 ネタバレになってしまうので詳細は伏せますが、クトゥルフ神話に興味を持った方はもちろんのこと、そうでない方にもおすすめの作品です。ラストはこうきたか! って感じです。この世界の真実を知ってしまった恐怖がここにあります。


 ちなみにラヴクラフトは不遇の作家で、様々な作品を商業雑誌に発表するも、生前出版した本はこの「インスマスの影」のみなのです。友人たちの努力によって、死後に知名度が上がりました。そんな生い立ちは、彼の魅力の一つなんじゃないかと思います。


 知れば知るほど奥が深いクトゥルフ神話。世界中に支持者がいるのも頷けます。

 私の好きな作家に「小林泰三」さんがいるのですが、彼の短編「玩具修理者」「C市」はクトゥルフ神話を取り入れているのだそうです。クトゥルフを知らなかった頃の私では味わえなかった面白味がきっとあると思い、もう一度読んでみようと思います(引っ越しの際に整理してしまったので今は手元にない)。

 クトゥルフの波は留まらず調子に乗ってクトゥルフ系のゲームアプリまでダウンロードしてみましたがこちらはイマイチでしたね。私はやっぱり小説を読みたいみたいです。


 以上だらだらと四回にわたり私なりのクトゥルフ入門記を書いてきましたが、もしこれを読んでクトゥルフ神話に少しでも興味をお持ちになったならば、いざクトゥルフ神話の扉を叩いてクトゥルフワールドに足を踏み入れて見て下さい! 勝手に勧めます!

 それとクトゥルフ神話にお詳しい方、にわかが見当違いなことを言っていたらごめんなさい。スルーしてください。広いお心で温かく見守って下さると感謝感激です。


 ともあれ今まで私の中でふわっとしていた「クトゥルフ神話」のことが知れてよかったです。なんでも「きっと~だろう」という思い込みはいけませんね。勉強になった次第であります。

 読書がもっともっと楽しくなりそうです。それでは、クトゥルー・フタグン! イア! イア!

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