本を探して右往左往
今回は「クトゥルフ神話」の話はなく、私が図書館で「クトゥルフの呼び声」を探す話となります。
クトゥルフ神話の代表的な作品とされている「クトゥルフの呼び声」が収録されているのは「クトゥルフ神話への招待」という本で、近所の図書館に収蔵されているということがわかりました。なので、さっそく休日に足を伸ばしてみました。
事前にネットで在庫があることを確認したので、図書館で読み切ってしまおうとそのときは考えていました。
早々に目当ての本を見つけ、颯爽と椅子に座り、静かに読書に集中。疲れたら併設されているカフェでコーヒーブレイク……と、私の頭の中では休日の一連の流れは決まっていたんですが、まず、目当ての本がなかなか見つからない……!
蔵書検索で場所を確認したのですが、細かい場所は指定されておらず、海外作品の棚を目を皿のようにして探すこと数十分。司書さんに探してもらおうとも思ったのですが、よく考えたらやることは一緒だよなあ、自分で探せよ、って言われるのがオチだと考え直し、もう一冊一冊見て行ったのですが、やっぱりない。
(クトゥルフ神話への招待はアンソロジーなんで、ラヴクラフトのラ以外でも探した)
もしかしたら今誰かが読んでいるのかもしれないとも思い始め、諦めて別のラヴクラフト作品を探そうと、再び蔵書検索へ。
私がパソコンのマウス操作に四苦八苦している隣で、学生風の男性がリズミカルにキーを打っている。こんなところでパソコンスキルを見せつけやがってと思いながら、もたもた入力し終え検索をかけたところ、閉架図書に「ラヴクラフト傑作集」というのがある、とわかりました。「傑作集」というからには傑作集なのだろうとやや本探しに疲れていた私は本を閉架図書から持ってきてもらうために司書カウンターへ向かいました。
すぐに本は見つけてもらえました。
開いてみて、古い文庫本にありがちなのですが、も、文字が小さい! しかも目当ての「クトゥルフの呼び声」は収録されていませんでした。でもせっかく借りたんだから読んでみるかと、若干がっかりしながら図書館をあとにしたのでした。