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第27話〜超常と天敵?

…………。


「あら?ニーナ、貴女昨日は寝付けなかったのかしら」


目覚めたサーラ様は、私の顔を見てすぐにそんな事を言った。


結局あの後、取り逃した刺客の報告が長引いて眠れたのは明け方頃だった。


脳を操って代謝を上げたり自律神経とかを整えたり色々やってるから数日くらいなら寝ないで済むし、普段も数時間寝れば回復するんだけど…


ここ数日は夜中の襲撃に備えたり、着せ替え人形にされたり、暗躍したりでほとんど休めてなかった。


それにいかに代謝とか操作した所で回復するためのエネルギーがないと意味がない。


昨日は結局何も食べずに寝ちゃったし。


だからか、ほんの少しだけ表情に出てしまったみたい。


うーん、まだまだ未熟…。


いや、普通に考えて私くらいの年齢の子に課す仕事内容じゃないよね?


くぅ……幼児虐待だ。


労働基準法違反だ。


まぁこの世界にはそんな言葉存在しないけど。


「夜中に目が覚めてしまって、少しだけ寝付けなかったんです。ちょっと眠気が残っていただけなので心配いりませんわ」


なんて年相応な演技をしつつ姫様の身支度を手伝う。


「そう?無理しないでね」


心配そうな表情を浮かべたサーラ様の手が私の頬を撫でる。


年はそんなに変わらないのに、まるで小さな子どもを相手してるみたい、いや、まぁ実際はそうなんだけどさ。


早く大きくなりたい…。


…………。


その後はいつも通り、侍女として行動する。


さすがにいつもみたいに服やら小物でプチファッションショーみたいにはならなかった。


着せ替え人形にされたりしないのはいいけど、護衛対象に心配されるのは少しだけ、モヤッとする。


最低限の報告はしてあるけど、たぶん後でまた呼ばれるだろうから情報を整理しておかないと。


そんな事を考えながら侍女としての仕事をこなしていたら、時間はあっという間に経っていって。


もう少しでお昼になるって頃に、不意に声をかけられた。


「やぁ、君はサーラの新しい侍女だね。ご機嫌いかがかな?」


そう言って近付いてきたのは一人の若い男性。


誰かと思考を巡らせる必要もない相手だった。


ハーレス王国の第2王子、シルヴァー=ヴァン=ハーレス。


サーラ様のお兄様だ。


当然、情報は頭に入ってる。


年は18歳で、王族でありながら若くして第一騎士団の副団長。


兄妹でよく似たサラサラの金髪に、宝石のように輝くエメラルドグリーンの瞳。


スラリとした体型ながら鍛えられているのは服の上からでもよく分かる。


「これはシルヴァー殿下、ご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません」


私は失礼のないように軽く膝を折り、カーテシーで挨拶する。


妹の新しい侍女を見かけて話しかけただけなのか、当たり障りのない事を2、3話して去っていった。


どこからどう見ても好青年。


王族らしいカリスマも感じられる、裏表のない人当たりのなさ。


直接触れたわけじゃないけど、脳波の状態からも悪意も感じられなかった。


でも…


会った瞬間に感じたのは違和感と妙な胸騒ぎ。


直感で分かる。


あれは私の敵ではないと思う。


けれど、味方でもない。


もっと本質的な、なんて言ったらいいのか……天敵?

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