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第18話〜超常は捉える

…………。


暗殺者ギルドの刺客を始末してから2日後の深夜。


私の探知に複数人の反応があった。


やれやれ、また深夜。


まだまだ成長期のこの身体に、無理な夜更かしはご法度なんだけど。


まぁ小さい方が色々と便利ではあるけど、お姉ちゃんが妹や弟より小さいのは沽券に関わるよね。


……さて、切り替えてっと。


今回敵を察知できたのは結界魔法を使ったから。


正確には、このお城に元々あった結界に、私の意識の一部を溶け込ませて張り巡らせておいた。


魔力を絶ってようが、眠ってようが、結界を通過すれば私には伝わる。


どうもお城の結界は人の出入りに関しては甘いみたいだったからね。


通過証を持ってるか、予め登録してる人だったら結界を素通り。


しかも門以外の場所からでも通過可能。


つまり通過証さえ手に入れてしまえば、どこからでも敷地内に侵入できちゃうってこと。


あの暗殺者たちの件からも、すでに通過証かそれに類するものはすでに流出してるのは明らか。


けど王家の威信に傷が付くとかで、すぐには許可証の交換はできないらしい。


まぁそれらしい名目を用意しておかないと、賊に漏れましたって公言するようなものだしね。


もちろん城の守りはそれだけじゃないし、巡回する兵士や騎士も数多くいる。


関係者以外に牙を向くトラップだってあるし、城一つ覆う結界を維持し続けてるだけでも大したものだよ。


それに結界は登録されてない人の魔力が一定以上の反応、つまり魔法を使ったら自動で捕縛したり、防御してくれる優れものみたいだし。


…………。


城にいる人間の気配は全て記憶してあるし、一度でも出入りのあった人の気配も把握してる。


結界に触れさえすれば私には全て筒抜け。


知らない気配が城の結界を通過するなり、結界を掻い潜ればそれだけで私に伝わるように調整するのはちょっとだけ面倒だったけど。


今回の侵入者は全員この国の人じゃないね。


合計32名。


随分な大所帯で来たもんだよ。


すでに警備の配置も巡回経路も仕掛けだって全部入れ替わってるのに。


逆に言えば唯一の突破口が、まだ使用できる通過証を利用した物量作戦だったのかな?


これで全員だとしたら、他国からの刺客の規模としてはまずまずかな。


まぁ非戦闘員を含めれば倍以上いるだろうけど。


(◼️◼️◼️、◼️◼️◼️◼️…)


視界でも確認。


黒装束のいかにもな集団。


同時に結界に触れてる相手の思考も読み取る。


異国の言語でも、脳波を読み取れれば何を言いたいかは、何となく分かる。


これから分散して城に侵入するんだね。


さて、それじゃあ貴重な睡眠時間のため、少し本気を出そうかな。

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