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職業を選んだ

「この時期にギルド登録なんて珍しいなああんちゃん。」

はははと笑うしかない。俺の場合は無理やりこの世界に来たがリコちゃんは違う。この子は私事のせいでギルドブームに乗れなかった哀れな子。ギルド登録は年齢を満たしていない場合は2人以上が原則である。17歳以下は自分1人では登録できない。かわいそうだなと思ったか。

「で、職業は何にします?」

とギルドのおっさんが聞いてきた。

「わ、私は僧侶でお願いします。」

「ねえおじさん、職業って何があんの?」

と聞いたら、

「このリストやるからここから選びな、ちなみに上級職は今のあんたらには無理だからな。経験を重ねていけよ。」

戦士、武闘家、僧侶、魔法使い、モンスター使い、

サムライ、盗賊、シーフ

「最初の職業でお勧めは?」

「そうですね、私は僧侶にしたのでできれば近距離型の職業でお願いします。」

「じゃあサムライで、お願いします。」

「だ、サムライか。珍しいねえあんちゃん。」

驚かれた顔をされた。そんなにサムライって人気ないのかと思った。実は俺は剣道部なのだ。剣の扱いは慣れている(しかし、大会は一回戦負け)。

「じゃあここに出身地と名前よろしく。

え、出身地はまずい。俺は出身地なんてこの世界にはない。ど、どうしよう

「クロウさん、ここは私の村の名前を書いてください。」

あ、ありがてぇよリコちゃん!マジで天使だわ。

「私の村はロスエルです。」

「えっとロスエルっと名前はクロウっと。」

よし、登録完了!

「へ〜2人ともロスエル出身ねえ、ロスエルって言ったら4大女神様の1人、エマ・カートレットの出身地と言われているとこじゃねえか。」

「はぁ??」

つい声を荒げてしまった。

「エマってあの?」

「なんだお前、自分の町の守り神もわからないのかよ。まあいいや。そこの嬢ちゃんに聞いてみな。」

..まさかここでヤツの名前が来るとは思ってもみなかった。ここはリコちゃんに話しを聞こう。




「エマ様は私達の町の守り神様なんですよ。ロスエルはエマ様を見に来る冒険者がたくさんいるのですよ。」

..信じられん。あの腹黒女神がこの世界では英雄扱いとかありえねえ。

「へ、へー。そうなんだ。おどろいたぁー。」

「私はそのエマ様の子孫なのですよ。」

ん?今なんつったこの子

「え?」

「だから、私はエマ様の子孫なのですよ。リコ・カートレットというのが私の本名なのですよ。」

ずっこけた。嘘だ、こんないい子があのクソ女神の血を引いているなんて考えられない。

「本当に?」

「はい!本当ですよ。」

今日一番の驚きだ。まあリコちゃんはリコちゃん。あいつはあいつだ。大丈夫大丈夫。

「あ、あのー?」

「よし!早速明日から出発だ!」

「はい!わかりました!よろしくお願いしますよクロウさん!」

少しニコッとしてくれた。可愛い子だな。と思い今日は宿で休み明日出発することになった。

ついに冒険の始まりです!

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