つまらない平凡な学校
「「行ってきまーす。」」
妹と一緒に家を出た。そして駅に向かった。
「お兄ちゃんてさあ、なんで彼女できないの?」
「いきなりなんてこと言うんだよ茜。」
「だってお兄ちゃん部活一生懸命やってたじゃん!逆にできない方がおかしいよ!」
ちゃっかり傷ついた。俺だってモテたいよ。けどうちの部活は弱小で結局1勝もできずに引退をした俺。逆にこんなザコい俺に告白してくる女子は慈悲の気持ちでしかないと思う。
「部活の話はやめよう、いい思い出がない。」
「?、わかったよ。なんかごめんね。」
「おう」
このまま沈黙が続いた
電車にのり、何分か歩いたら俺らの学校の校門の近くに来た。
「あ、茜ちゃーん!!」
「あ、梨子ちゃん!!」
彼女は山口梨子ちゃん、妹の親友であり、俺を敵視している。
「茜ちゃんのお兄さん、いつ死ぬんですか?」
「いきなり酷くない!あってしょっぱな死ねって!」
「まあ梨子ちゃん落ち着いてよ。」
「茜ちゃんやーさーしーいー!こんなクズに慈悲を与えるなんて、本当にいい子だわ!」
「えへへ。」
ちゃっかりディスられたし、彼女はいわゆるクソレズだ。茜のことになると狂うのだ。
「じゃあねお兄ちゃん」
手を振る妹。うん可愛い。
「じゃあね糞虫」
中指を立てる梨子ちゃん。
「はぁ〜」
ついため息をこぼした。
キーンコーンカーンコーン
今日はとても普通の日だった。誰にも一緒に帰ろうとも言われず、1人で帰ろうとした。結局1人で帰った。
「はぁ」