強いは罪
王様の試練は兵隊長を倒せ、とのことだ。場所は格闘場のアリーナで行うことになっていた。
「お前がロスエルのお姫さんのギルド仲間かよ。」
うわ〜、超チャラそうなやつなんだけど。顔は昔の俺より少しかっこいいから顔を曲げるくらいはリコちゃん、許してくれ。
「クロウくん!ファイトですよ!!」
「いけー隊長!!そんなやつボコボコにしてください!!」
うーん、周りの応援は1:9かな。リコちゃん以外俺のことを応援してくんない。そりゃそうだ。無名のしかもギルドランクFの馬の骨に負けたらそれこそ生き恥だ。ならこいつも生まれて来なければよかったと思わせよう。
カーン
戦いのゴングが鳴った。
「覚悟しろよ、この雑魚が!!」
次の瞬間、刀をフンっと一振り。アリーナの床には大きな穴が開いてしまった。
「うわ〜、ごめんね隊長。お前に当てるつもりが手が滑ってお前の横に振っちゃった。悪い悪いw」
と冗談で言ってみた。
「.......」
「あ、あれ?おーい隊長さーん??」
ダメだ。完全に白目向いてる。..顔を曲げてやろうと思ったのにこれじゃかわいそうだからやめてあげよう。会場は唖然としている。どういうわけか王様もこの状況を理解していないらしい。ただ1人拍手をしているリコちゃんがいて、とても笑顔が輝いていた。
「しょ、勝者、クロウーーーー!!!」
...会場はまだどよめいている。
「い、いやあ済まないよクロウくん。君のような実力者のことを我々は把握できていなかったなんてなあ。」
「あははは、仕方ないですよ。まだろくにギルドの仕事をしていないので。」
あの後隊長さんは兵士をやめて実家に帰ったそうだ。我ながら酷いことをしたと思う。
「じゃあ俺は王様の試練をクリアしたのでリコちゃんは俺に任せてください!」
「うむ、わかった。約束だからな。」
話がわかる王様だな。まあ、当たり前か。
「やはり、クロウさんはお強いのですね。母にお伝えしたいくらいなのです。」
「リコちゃんのお母さんも強いの?」
「そうですね。ロスエルでは一番強いのですよ。」
...マジかよ。女が強い時代って...。やはり女は怖いな。
「姫様が狙われるのは今日の深夜1:00から3:00の間、くれぐれもしくじらないように!」
「はい!任せてください!」
こうしてギルド初仕事はリコちゃんの護衛をである。
よーし、頑張るぞー。
「...ククク、リコちゃん、覚悟しとけよ。」
次はやっと新キャラ出ますよ




