王様からの予言
「これはこれは、ロスエルのお嬢様じゃありませぬか。ふむ、このままでは予言のとうりに..。」
今なぜかお城の中にいるのだ。なぜかって、それは約30分くらい前の話...。
「ふぁ〜〜。」
大きなあくびをして伸びていると町の人に話しかけられた。
「あれまあ、耳がそんな小さいなんて、あんた何族なんや?」
種族?ああ、ここの世界では人間は稀の存在なのね。理解したぞ。
「人間ですね。」
爽やかに答えた。しかし町の人は
「なんやそれ?人間ってなんや。」
...まさかのこの世界では人間はいないらしい。
「えっと...、な、なんでしょうかねえ?」
..まずい。この世界についてもっとリコちゃんから聞けばよかった。
「あんたはエルフと魔神族のハーフってとかじゃないかなあ。」
..エルフと魔神族??どんな種族の人間だよ。..後でリコちゃんに聞いてみよう。
「おばちゃんはなんの種族なんですか?」
ふと思ったから聞いてみた。
「うちか?うちはこう見えても魔獣族なんよ。この町は魔獣族とエルフがほとんどやからなあ。」
..魔獣族ねえ。..怖いな。
「はへ?クリョーシャーん?どこでしゅかー?」
..とてもお嬢様とは思えない女性が今部屋から出て来た。
「...寝坊だぞ。」
「はへ?」
「とりあえず顔洗ってこい。」
「ふぁ〜い。」
生まれたばかりの子鹿のように歩いているけど大丈夫なのか?
「おや、あの子って、もしかしてロスエル王国の次期王女様なんじゃ..。」
「ああ、リコちゃんロスエル出身っていいってたな。それが何か?」
「た、大変だ。王様の予言が当たってしまった...。この村もおしまいじゃーー。」
「あ、ちょっと、おばちゃん!!」
慌ただしく城の方へ向かったおばちゃん。まずいな、嫌な予感が
「ふぁ〜、二度寝して来ていいですか?」
「ダメだ。それにリコちゃんはお嬢様なんでしょ?そなだらしないとダメじゃないの?」
「別にぃ〜私はこのままでいいと思いまぁ〜すぅ〜。」
だるそうに会話しているけど、この子相当朝に弱いな。そういやおばちゃんがこの町が終わるって言ってたけどどういう意味だ?
「い、いたぞ!!」
「へ?」
いきなりセント王国の兵士達がここ宿に押しかけて来た。
「ななな、なんなんですか?」
寝巻き、寝癖が何本かある状態の次期王女様、..こんなのが本当に王女様か?と思ってしまった。
「間違いありません!リコ様ですよ隊長!!」
「お、王様の悪い予感が、リコ様、我々とともにセント城に!!」
「え、ちょ、ちょっと待ってください!私まだ寝巻きでしかも髪の毛が...。」
「今はこの国の一刻を争っているのですよ。そんなこと言っている暇はありません!!」
「え、ちょ、クロウさん!!たーすーけーてーくーだーさーぃー...。」
...俺も城に行かなきゃかな。装備を整えてセント城に向かった。
で、現在に戻るのだ。
「み、見苦しいお姿でこの城に入ってしまい申し訳ございませんでした。」
顔を真っ赤にしながらそう言っている。なんか今回は本当にかわいそうな目でしか見れない。これで朝もしっかりしてくれると助かるんだけどな。
「ふむ、その隣のものは?」
「あ、クロウさんです。私のギルドのパートナーです。」
「ど、どうも..。」
や、やばい。すげえ緊張する。
「私はセント19世じゃ。まあ私のことはセント王とでも呼んでくれ。」
「わかりましたセント王。」
うわあ、この人器大きいな、こんなただのギルドの人にも自己紹介とか。この国はいい国だな。
「あの、王様、なぜ私たちをここに連れて来たのでしょうか?」
ああそうだ。リコちゃんが誘拐されたのでそっちの方が驚いてて本題を忘れてた。
「うむ、実は大変なことが起きてな、リコ様は私が未来を読める能力は知っておるじゃろ?」
「はい、もちろんです。それがセント一族の能力だと母上から聞いています。」
す、すげえ。未来予知の能力とか。俺の能力ってなんなんだ。刀を一振りしたらすごいことが起きたんだけど...
「実はその未来予知でな、リコ様とその連れさんが来ることはわかっていたのだ。」
「そうなんですか?さすがですね。」
「じゃがな、実はそれは良くないことの起きる予兆なのじゃ。」
「な、何か大変なことが起こるのですか?」
リコちゃんが真剣になっている。これは本当にまずいかもしれない。
「実は最近、この町では殺人鬼が出没しておってな、リコ様がその殺人鬼にやられてしまう未来が見えてしまったのだ。」
..ま、マジかよ。殺人鬼がいるって?リコちゃんがその殺人鬼にやられるって。
「その殺人鬼、俺に任せてください。」
「なんと!!」
「ク、クロウさん!」
....空気が急に重くなった。




