第4章 クラスは10名少数精鋭揃い
翌週から本格的に授業が始まった。忍のクラスは10名で男が6名、女が4名のクラスであった。忍以外高校卒業すぐに入学してきた、歳下の奴ばっかりで皆、有名な高校出の優秀な奴ばかりだった。白戸英二も同じクラスであった。彼は、福島県でも偏差値が高い安積高等学校の出身であった。みんな、偏差値60代後半から80代の偏差値の高校出身で年齢にパンデのある忍は少しやりづらさがあった。「君が古宇田忍君だね。当大学に入学する生徒の中で大変面白い経歴の持ち主だな?茨城のつくば市の竹園高校を出て佐倉急便に就職して、大学生になるなんて、面白い!後で経緯聞かせてくれないか?竹園高校の先輩は何人かいるぞ!私の名前は香取拓也と申します。皆さんの担任になります。私が教えるのはシュミレーターの授業です。」香取教授は全員の顔を見渡し最後に忍の目を見て微笑んだ。忍は、苦笑いを浮かべ頭を右手でかいた。「そうっすか?」忍は茨城弁丸出しで教授の目を見つめた。教室がザワザワしはじめた。「皆さん目的は一つですね。パイロットになる事どけを考え行動し、勉強してください。1年生のうちは2年生から始まるノースダコタ大学への留学準備の為の英語の勉強が主体になります。この中で英会話が出来るのは倉持静香さんと白戸英二さんの二人だけですね。後二人は英検一級ですね。英検一級持っているいるのは古宇田忍さんと間根山博さんの二人ですか?後の人は英検二級と三級ですか?」教授が一人一人の顔を見ながら話た。「皆さん、ライバルですが切磋琢磨して全員助け合ってパイロットの試験受かってくださいね。私からは以上です。この後英会話のの横山かおり教授に代わります。美人な人ですよ。楽しみに!」香取教授は皆の顔を見てニコリ笑った。「それでは後ほど。」香取教授は教室を後にすると横山教授が入って来た。「皆さん。こんにちは。英会話を担当いたします。横山かおりです。独身です。」横山教授は全員の顔を見渡し最後にニヤリ微笑んだ。「私の授業は日本語禁止です。すべて英語で話して下さい。日本語使ったら罰金を科します。」横山教授は全員の顔を見てニコリ笑った。「イエッサー!」全員英語で返事した。「はい。その調子。」横山教授は英語で言った。「この中で英会話が出来る方が2名いますので私と3人で会話します。出来ない方、良く聞いてくださいね。ニュアンスだけ感じ取ってください。わかりましたか?」横山教授は全員の顔を見てニコリ微笑んだ。「イエッサー!」全員が返事した。そんな感じで英会話の授業が始まり終わった。忍はこれが続くと思うとしんどかった。後で白戸君にワンツーマンで教わろうと思いついた。こうして英会話の授業は2時間続いた。そして、英語の基礎知識の授業を終えて学食へ全員で行った。皆始めてなので無難にお勧めランチを頼んだ。リーズナブルな値段だった。一人一人本格的な自己紹介を始めた。一番年上の古宇田から始めた。「古宇田忍【こうだしのぶ】です。茨城県つくば市から来ております。23歳です。一旦大手運送会社で4年勤め、理由あってこの大学に来ております。つくば市から通っています。自慢出来るのは体力と負けん気だけです。佐倉急便でつちかった根性は負けません。だから必ずパイロットになって卒業したいと思います。どうぞ、宜しくお願い致します。」忍は皆の目を見てニコリ微笑んだ。「白戸英二です。福島県勿来市から来ました。この近所にアパートを借りました。特技は英語の読解力です。音楽も得意です。エレキギターは負けません。軽音サークルがあれば入りたいと思っています。どうぞ、宜しくお願い致します。」英二は皆の顔を見てニコリ笑った。「間根山博です。神奈川県平塚市地元です。僕はやはり、英語が得意です。後サッカーをしていました。体力は負けません。どうぞ、4年間宜しくお願い致します。」間根山は皆の顔を見てニヤリ微笑んだ。「僕は松山孝です。宮城県仙台市から来ました。あまり、特技はありませんが野球部で身体を鍛えました。アパートを借りました。どうぞ宜しくお願い致します。」松山は皆の顔を見てニコニコしながら頭を下げた。「僕は、青山豊です。東京の足立区に住んでいます。通いです。よろしくお願いします。」青山は皆の顔を見てニヤリ微笑んだ。「僕は、塚原昭二です。東京八王子から来ております。特技はこの身体を見ていただければわかるかと思います。ラグビーのフルバックです。よろしくお願いします。」塚原は皆の顔を見てニコリ笑った。今度は女性の自己紹介がはじまった。「私は、倉持静香です。古宇田さん。と同じ茨城県つくば市の隣の土浦市から通ってます。土浦第二高等学校の出身です。竹園高校とは良きライバルでした。土浦第一高等学校ってありますがあの辺では偏差値も高い学校です。なんか、偶然です。身近な人が居てくれてやりやすいなあと感じています。古宇田さん。常磐線での通学一緒にしませんか?私は英会話は得意です。英検一級持っております。英語の話せる職業と言えばパイロットかなあ?なんて思って受験しました。パイロットという職業にも憧れがあったし、良いかなあ?と思っております。得意なスポーツはソフトボールです。うちの学校はソフトボールが強かったんです。私はエースです。よろしくお願いします。」静香は皆の顔を見てニコリ笑った。後忍の目を見つめた。「私は、菊川玲子です。千葉県千葉市から通っています。英会話は出来ません。英検も三級です。これから努力して覚えるしかありません。特技はバレーボールです。背が高いですが、気持ちは小さいです。よろしくお願いします。」菊川は皆の顔を見て微笑んだ。「私は、夏川恵です。埼玉県さいたま市から通っています。昔の大宮です。パイロットに憧れて入学しました。英語は得意ではありません。英検も三級です。特技はテニスです。県大会準優勝したこともあり、国体にも出ております。皆さんと頑張って行けたら良いなぁと思っています。よろしくお願いします。」菊川は皆の顔を見て微笑んだ。「私は、秋元麻衣です。栃木県宇都宮市から通っています。新幹線に乗って来ています。私も英語は得意ではありません。これから努力して頑張って行きたいと思います。特技はカルタです。私もパイロットを目指します。皆さんと切磋琢磨して成長出来ればと思っております。よろしくお願いします。」秋元は皆の顔を見て笑顔で微笑んだ。ランチを食べながら自己紹介が終わった。忍は若さには勝てないと悟ったが負けるはずはないと心に強い意志を持った。「ご馳走様でした。」合掌し忍は箸を置いた。続々皆食べ終えて席を立とうとした時、忍が倉持静香に声をかけた。ナンパではなく、近所だからで先程、一緒に通学しないかと誘われたからである。「倉持さん。ちょっと時間大丈夫ですか?土浦市のどちらにお住まいですか?」忍は静香の目を見つめた。「小岩田団地です。」静香は忍の目を見てニコリ微笑んだ。「小岩田団地かあ。俺、佐倉急便のドライバーの時、烏山団地、小岩田団地、大岩田、霞ヶ丘の一部が配達の担当だったんですよ。君の家にも配達したかもしれませんね。」忍は静香の目を見て優しく微笑んだ。「あっ!そうだったんですね。偶然ですね。さっきの話なんですが、私、◯時◯分発土浦駅から乗ります。古宇田さん。よかったら明日から一緒に通学しませんか?一番前の車両に乗りますから。いかがでしょうか?」静香は忍の目を見て優しく微笑んだ。「オッケーだよ。よろこんで!俺は牛久から乗車します。決まりです。今日の帰りから一緒に帰りましょう?」忍は静香の目を見つめた。「はい。よろこんで。」静香は忍の目を見てニコリ笑った。「倉持さん。これから図書館へ行って調べ物します。これにて、失礼致します。」忍は静香に言うとそそくさと食堂を出て行った。そして図書館へ入った。第二次世界大戦の資料を読み漁っていた。特に特攻隊フィリピン海戦。読んでいるとルソン島沖海戦やレイテ沖海戦、マリアナ沖海戦を合わせてフィリピン海戦と言うらしい。最終的に日本は負けてしまう、戦いであった。自分の夢の中で暗い海の底へ零戦と一緒に沈んで行くのを考えるとフィリピン海溝の深い所まで落ちて行ったとわかった。1万メートル以上の深い海溝であり引き揚げは不可能に近い。多分、今もそこに眠っているのに違いないと忍は本を読んで悟った。これで真実かんかって安心していると誰かに肩を叩かれた。「古宇田さん。やっぱりここだったか?フィリピン海戦なんて調べて何するんだい?」香取教授が声をかけて来た。「教授、これが俺のここに居る始まりなんです。長くなりますが聞いてくれますか?俺、高校3年の夏にある自動車解体屋で零戦の翼を見つけたんです。それから毎日その翼を見に解体屋まで行っていたんです。するとなんだかそれが欲しくてたまらなくなって解体屋の社長に譲ってくれと頼んだんですが断られ200万円なら売ると言われました。だから、両親や学校の先生に反対されながら、佐倉急便に就職しお金を貯める事にしたんですよ。すると不思議な夢を見るようになり、俺は特攻隊の隊員になり、谷田部海軍飛行場で訓練をし始め、すぐにフィリピンへの出撃命令で来て出撃したんですが戦いの途中でアメリカ軍に撃たれ、両翼をやられキリモミ状態で海に落ち深い海溝まで零戦とともにするという夢でした。あのアメリカ軍の艦隊の数エゲツなかった。なんかやられるべくフィリピンまで行った感じでした。落ちる前に見た風景が綺麗すぎて忘れられなくて、パイロットを目指した理由なんです。最後に見た風景は空は青く海は青く地平線がどこまでも続く素晴らしい景色だったんです。たぶん、天国の入口だったんですね。もう一度あの風景を見たいんです。教授!」忍は教授の目を見つめた。「そう言う理由でしたか?なんかあるんだろうなとは思っていましたが素敵な答えが返って来た事に私は今、感動しています。あなたを入学させてよかった。あなたの合否は他の方々は反対されたのですが私が是非とってくれと頼み込んだんです。最終的には学長がゴーサインを出してくれました。何故なら一般入試枠からの合格者はこの所とってなかったからなんですよ。狭き門なんですよ。竹園高校のあなたの担任だった広瀬先生にも話は聞いたのですが就職した動機がわからないと嘆いておりました。硬い決意があったのですね。この素敵な夢実現させましょう。」教授は何故か涙ぐんでいた。最後に照れ笑いを見せた。




