第2章 翼の事を両親に話す
「ただいま、帰りました。」お父さんが帰って来た。「お父さん、ご苦労さまです。おかえりなさい。ビックニュースがあります。忍が東海大学受かりました。」母は父の顔を見てニコリ微笑んだ。「だからビールなんて二人で飲んでんだな?お祝いか?」父は母の顔を見て笑った。「あなた、今晩は、大学合格のお祝いにせんりゅうで焼き肉にしない?」母は父の顔を見てニコリ微笑んだ。「イイね!久しぶりだな!焼き肉。」父は母の顔を見てニヤリ笑った。「あなた、すいません。私達、飲んじゃったから車の運転お願いします。」母は父の顔を見てニヤリ微笑んだ。「わかった。せんりゅうだろう?任せろ!」父は母の顔を見てニコリ笑った。「忍、おめでとう!」父さんも嬉しいよ。パイロットになりたかった理由教えてくれよ。焼き肉屋でいいから飲みながらでも。」父は忍の顔を見てニコリ笑った。「わかった。今まで内緒だったからね。」忍は父の目を見つめた。「じやあ!行くとするか?」父は二人の顔を見た。先に父が家を出て車の運転席に座りエンジンをかけた。そして、忍と母が家の鍵をかけて家を出た。そして、三人は焼き肉せんりゅうに向かった。家から10分くらいで着いた。店の中は混んでいたが1テーブルだけ偶然に空いていた。今出て行った所で店員が網を変えてテーブルを拭いていた。「三人様こちらへどうぞ。」案内された。「なんでも頼みなさい。和牛でもいいわよ。お母さんが出すから。忍も遠慮なくね。あなたの大学合格祝いなんだから!お父さんも好きなもの頼んで下さいね。お酒は駄目よ。ノンアルかソフトドリンクにしなさい。」母が言うと二人は頷いた。「すいません。取り敢えず生ビール2つとコーラ1つ。後、和牛盛り合わせ1つ。」母が注文した。「後、上カルビ3つと上ロース3つ。ワカメスープ3つ。サンチュ3つ。キムチ3つ。ライス3つ。」忍が頼んだ。「シマチョウ3つ.タン塩3つ、ミノ3つ。以上で。」父が頼んだ。「少々お待ち下さい。」店員はそう言うと下がっていった。すぐに生ビールとコーラを持って来た。「タクシーで帰ればいいからお父さんものみなさいよ。コーラじゃつまらないでしょう。すいません。生ビール1つ。追加で」母が頼むとすぐに届いた。三人に乾杯をしてビールをグビーっと飲んだ。「しみるなぁ!」父が笑顔で言った。その内、和牛盛り合わせが届き、随時カルビ、ロースなどが届いた。テーブルいっぱいに肉が並んだ。「親父、母ちゃん、今まで黙っていたがなんで佐倉急便に就職したかって言うとほしい物があったんだよ。零戦の翼なんだ。ほら千鳥が丘に住んでいた頃、俺、原チャリでよく国民宿舎ながしに行ってただろう?125号に自動車解体屋があるんだ。そこの裏に零戦の翼が左右あって見ているとそれが欲しくて欲しくてたまらなくなって社長に譲ってくれと頼んだら200万円ならと言うから佐倉急便に就職して金貯めたかったんだ!それが、今日手に入った。明の貸し倉庫に置いてある。後で見せるよ。それを見るようなると夢に出てくるようになって俺が特攻隊の隊員として谷田部海軍飛行場で訓練してフィリピンに出撃してアメリカ軍に撃たれ海の中に落ちて行く夢で毎回、海の底まで行くと目が覚めるという不思議な夢でその零戦を操縦している時に見える海の青と空の青が綺麗すぎて忘れられなくてパイロットになろうと思ったんだよ。もっと綺麗な風景が見られるかと思って!」忍が二人の目を見て熱く語った。「そうだったのか?零戦の翼かあ?父さんにも是非見せてくれ、お前の意図はわかった。お前の事だから何かはあるのだろうは思っていたがまさか零戦の翼とは思わなかった。父さん達にも言ってくれれば何かチカラになってあげられたかもな?土浦市千鳥が丘に住んでいた頃は金がなかったからな?借家暮らしだったからなボロ一軒家で懐かしな?隣に住んでいたお婆さんもだいぶ前に亡くなったのは噂で聞いた。あの頃200万円出してくれと言われても出せなかったのは確実だな?あの一軒家、この間、航空地図で見ていたらまだあったぞ。誰か住んでるな車が置いてあった。あの辺もたくさんのアパートが出来ていた。ビックリしたのは千鳥が丘池が半分埋め立てられて公園になっていた事だ。そう千鳥が丘池の出島の中に祠があっただろう?あれ、宮島弁財天だったんだな!父さんあの前で昔、幽霊を見た事があってな?夕方、あの前を通った時白装束の女に手招きされた事があった。霞ヶ丘保育園も千鳥が丘保育園に名称がかわっていた。そんな事だ。それに忍、今、家の建っている場所も昔、谷田部海軍飛行場の敷地内だったと思う!何かしら因縁があるかもな?お前らしいな?夢で空を翔んでそれで見た景色が綺麗だったからパイロットになろうだなんて?変わった奴だな?昔から。」父は忍の顔を見てニヤリ笑って、ビールを一口飲んだ。今、父の竜也はつくば市の農林試験研究所で課長をしていた。母佳代子は谷田部のスーパーでパートをしていた。




