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グレイズ・オブ・グローリー blue sky blue  作者: やましたゆずる
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第16章 二人で零戦の翼を見上げた空は青かった。

その日の夜は政府が取ってくれた高級ホテルに泊まった。明くる日、二人は新幹線に乗って京都へ行った。2泊3日で京都の老舗旅館に泊まった。二人は観光をして綺麗な景色を見て癒された。旅館では素晴らしい懐石料理にシャーロットは目を輝かせどこからたべていいのかわからず戸惑いながら舌鼓をならした。夜は畳の上に布団を敷いてもらい畳の上に寝るという初めての体験をした。何故か目覚めが良かった。グッスリと寝た。朝食は部屋に御膳が運ばれて来た。初めて見る料理で日本の朝食の数の多さに「こんなに食べれない」と悲鳴をあげていたがペロリ完食した。何故か納豆を好んだ。生卵がついていたので忍は納豆に生卵を入れると美味しいと言うと早速実践して食べていた。「これ、美味しいね。生卵がこんなに美味しいなんて思わなかったわ?納豆に混ぜると卵のまろやかさが引き立つそれにこの黄色辛子がアクセントでいいわ。」シャーロットはパクパク食べていた。珍しい事だった。家ではトースト2枚とハムとベーコンぐらいだった。今朝は鮭1切れにご飯2膳に納豆と生卵2個ずつ。お新香、みそ汁を完食した。「ご馳走様でした。」合掌し箸を置いた。シャーロットは満足気だった。「ご馳走様でした。」忍も合掌し箸を置いた。「日本食は美味しいと聞いていたけどこんなに美味しいとは前回、明さんの結婚もお寿司は美味しかったけど生卵と納豆はなかったよ。」シャーロットは少し興奮していた。「これは日本では朝食の定番だよ。」忍が笑顔でシャーロットを見た。「朝風呂入るとするか?シャーロット露天風呂行こう!」二人は浴衣でタオルを持って部屋を出た。二人は露天風呂につかりながら今日の予定を話合った。外せないのが清水寺と金閣寺、銀閣寺、伏見稲荷大社、東寺、平安神宮、あればラーメン屋璃でラーメンを食べたいと思うとシャーロットに伝えるとシャーロットは喜んだ。お風呂を出て、あかりに電話した。京都にラーメン屋璃はあるか尋ねた。分からなかった。折り返し電話が来た。あかりの旦那でラーメン屋璃の社長の隆司からだった。「四条通商店街にある。」と言ってくれた。「シャーロット!ラーメン屋璃あるって。食べられるぞ。お昼はそこにしよう。」忍は喜ぶシャーロットの顔を見て笑顔になった。二人は旅館を出て清水寺に向かった。金閣寺銀閣寺を見て、二人はバスに乗って八坂神社に向かって四条通を散策した。頂戴お昼になったのでラーメン屋璃を見つけるとためらいなくラーメン屋璃の暖簾をくぐった。店に入るとお客様でごった返して空いてる席を探しながら、食券を買って、二人とも豚骨特製味噌チャーシューにした。忍のお気に入りであった。カウンターに座った。「あかりちゃんの作ったラーメンだから、東京で弟子入りして小笠原の島で小さなお店から始めたラーメン屋が今では日本全国に250店舗あるんだよ。ここはその中の1つだ。」忍はラーメン屋璃の馴れ初めを話した。「へい、豚骨特製味噌チャーシューお待ち!熱いので気をつけてください。」店員が二人の前にラーメンを出した。「いただきます。美味しそう!」シャーロットは合掌し箸を持って麺を啜ってレンゲでスープを一口飲んだ。「あら!クリーミーでおいしいわ。何これがラーメンかアメリカで食べるラーメンとはまた違う美味しい。」シャーロットは食レポになっていた。「美味いだろ!これがラーメン屋璃の味なんだ。俺もいただくか?いただきます。」忍も合掌し箸を持って麺を啜った。レンゲでスープを飲んだ。「どこも味は同じだな。つくばの店と変わらない。」忍はこの徹底した味の管理を絶賛した。「ご馳走様でした。」忍が合掌し箸を置いて先に食べ終えた。しばらくするとシャーロットも「ご馳走様でした。」合掌し箸を置いた。二人は店員に「ご馳走様でした。」声をかけて席を立った。お客様が並んでいたのでそそくさと店を出た。忍は店先のベンチに座りスマホを取り出して電話で会話を始めた。かけた先は母親だった。「今、日本の京都に居る。今晩、そっちに帰るからお土産何が良い、買ってくよ。シャーロットも一緒だ。悪いけど納豆と生卵用意してくれ、シャーロットが気にいってな、たのんだ。土産は八ツ橋で良いのか?じゃあ今晩。あばよ。」忍は電話を切った。それから残った観光地を見て廻った。早速、新幹線のチケットを予約し、京都駅に向かった。二人は新幹線に乗った。東京駅に着いた頃には真っ暗だった。二人は沢山の京都土産を手にしていた。つくばエクスプレスのみどりの駅に着くいてエレベーターで降りると駅のロータリーに見覚えのある車が停まっているのが確認出来た。父親が迎えに来てくれていた。何故か姉の陽子も乗っていた。シャーロットも来ると聞いて、旦那と実家に戻って来ていたらしい。「忍、シャーロットさん。おかえりなさい。お久しぶりです。」姉の陽子が二人に笑顔で挨拶をした。「忍、早く乗りなさい。」父親が忍を急かした。忍とシャーロットは後部座席に乗ると父親は車を出した。みどりのの暗い道を走るとシャーロットが左側にセブンイレブンを見つけ、「買いたい物があるから寄って」とせがんだ。「何買うんだ?シャーロット?」忍はなんとなく聞いた。「たまごサンド食べてみたかったんだ?美味しいってネットで騒いでいるから?」シャーロットはそう言うと忍が「俺が買ってくる。」と言って車を飛び出した。しばらくすると袋にたまごサンドを3つ買って来てシャーロットに渡した。「あっ!これこれ、有り難う。」シャーロットは喜んで笑顔で忍を見た。「なあ!忍、晩ご飯は納豆と生卵買ってあるぞ!それと餃子だ。冷凍だけどな。そんなんで良いのか?」父親は忍に言った。「有り難う。充分充分!シャーロットが気にいってくれたから。」忍は父親に答えた。「そうだったのか?シャーロットさんが珍しいな?」父親は忍に言った。「今朝、ご飯2膳に納豆生卵2個ペロリと食べたんだよ。」忍は父親に言った。そして家に着いた。「忍、シャーロットさん、おかえりなさい。上がって上がって!」母親は素早く玄関に迎いに出て来た。「母ちゃん。お土産、いっぱい買って来たから姉ちゃんの家と分けてな。」忍が言うと「忍君、シャーロットさんおかえりなさい。」義兄と息子の博之が奥から出て来た。「ただいま帰りました。義兄さん、博之君元気ですか?」忍が二人を見て優しく微笑んだ。「義兄さん、博之君、シャーロットおばさんだよ。覚えているかしら?」シャーロットは二人の顔を見て笑顔で微笑んだ。「座って頂戴。」母親が言うと二人はソファーにすわった。「シャーロットさん、それ何持っているの?」母親はシャーロットの持つ袋に目を留めた。「これですか?たまごサンドです。今途中のセブンイレブンで買いました。明日の朝食です。「そうか?冷蔵庫に入れておきますね。明日の朝食はこれで良いのですか?それじゃあ晩ご飯にしますか?納豆と生卵で良いの?餃子もつけるよ。みんなで食べましょう。用意するからここに座っていて頂戴!陽子手伝って。」母親は陽子に言った。「私も手伝いますよ。」シャーロットが気を利かせて言った。「あなたはお客様だから座っていて!」母親はシャーロットの目を見た。母親と姉ちゃんで晩ご飯の支度を始めた。シャーロットも手を出そうとするが何も出来ずあたふたしていると「シャーロットさん。ご飯の盛り付けお願い致します。」陽子がシャーロットに指示を出すと出された茶碗に一生懸命にご飯を盛り始めた。「これくらいで良いですか?」シャーロットは陽子に尋ねながらやっていた。それを見た忍は茶碗を各自椅子の前に並べ始めた。その手前に箸置を置いて箸を乗せた。陽子がみそ汁を注いでその右側に置いて行った。母親は餃子を焼いていた。陽子は納豆と生卵を出して小鉢をそえた。餃子が焼き上がり母親が醤油とラー油を準備して、陽子がキムチを小皿に盛り付け、食卓の上は形になった。シャーロットの目には御馳走に見えたかもしれない。全員食卓を囲むと「いただきます。」合掌した。忍はシャーロットに醤油とラー油を混ぜてあげた。「これ、餃子をこうやってつけて食べるんだよ。」忍はいつも手とり足取りシャーロットに教えた。シャーロットはこの何気ない気遣いにいつもながら感謝していた。幸せを感じる瞬間だった。忍はシャーロットの納豆に生卵を入れてかき混ぜていた。辛子も忘れなかった。「シャーロット、納豆出来たぞ!はい。」忍はシャーロットに納豆を渡した。「有り難う。」シャーロットが微笑んだ。シャーロットは餃子が気に行ったのか餃子を結構な数食べた。それならと母親が席を立って餃子を2袋新たに焼き始めた。シャーロットは美味しいと言って結構食べた。最後の1つの餃子はシャーロットが食べた。「ご馳走様でした。」全員で合掌し箸を置いた。「うわあ!美味しかった。お腹いっぱいになりました。」シャーロットが笑顔で皆を見た。「お粗末さまでした。」母親が口にした。すると忍はスマホを取り出し電話を始めた。「こんばんは、明か?忍だ!昨日帰って来た。明日午前中、零戦の翼見に行く用意してくれ?」忍が言うと「悪い、明日は日勤で行けそうにない?鍵持っているだろう。自分で開けて見てくれ。夜なら会える一杯やらないか?紗友里も連れていく。シャーロットさんも居るんだろう?結婚式以来だな?明日、6時にいつもの焼き鳥屋で会おう!」忍は電話を切ると母親が「今回は日本になんで帰って来た?」と問いかけて来た。「勿論、母ちゃん達の顔見に帰って来たと言いたいがじつは沢井総理大臣の政府専用機のパイロットをやったんだよ。日米往復な!だから居る。」忍は母親の顔を見てニヤリ微笑んだ。「そうだったのか?沢井総理大臣の飛行機のパイロットをお前がね。大したもんだ。沢井星璃ちゃんも総理大臣になっちゃたからね。お前の同級生から総理大臣なんてビックリしたよ。まったく!」母親は忍の顔を見て笑顔で微笑んだ。「今回、こっちからパイロットやらせてもらった。そして、あかりちゃんと飛行機の中で色々話した。色んな苦労してきたみたいだ。母ちゃんでも言えない。ごめん。墓場までもってく話だ。」忍は母親の顔を微妙な表情で見た。「忍君、さっき電話で話ていた。零戦の翼ってなんだ?よかったら私にも見せてくれないか?」義兄が忍の顔を見た。「実は俺、パイロットになるきっかけとなる零戦の翼もっているんですよ。わかりました。明日午後1時に市原コンテナ倉庫まできてください。お見せします。」忍は義兄の顔を見た。「是非見せてくれ!興味があってな?仕事休みだから行けそうだ。」義兄は忍の顔を見てニヤリ笑った。「忍、今度、シャーロットさんの父親と母親も連れて来てよ。家に泊まってもらって!狭い家だけど。」母親が忍の顔を見て優しく微笑んだ。「はい。わかりました。今回も京都に誘ったんだけど忙しくて断られたんだよ。」忍は母親の顔を見た。「今度連れて来ます。」シャーロットが母親の顔を見て優しく微笑んだ。「あんた達夫婦揃ってパイロットなんて素敵ね。羨ましい。世界飛び回っているんでしょう?今回も二人で操縦したの?」姉陽子が忍の顔を見た。「そうだ。俺が機長でシャーロットが副機長だよ。意外と大変なんだぞ、人様の生命を預かっているんだから。世界は行けるけどあまりにも酷い国がある。姉ちゃん達、旅行を考えるなら日本が一番良い。後、アメリカロスアンゼルスとイタリアか中東、ドイツかな?フランスは汚い。イギリスは雨が多い。食べ物は日本だな。後はお勧め出来ない。ロスアンゼルスおいでよ。野球も観戦出来る。大きな家もある。」忍は皆の顔を見た。「お前達、何処で寝る?忍の部屋か?布団敷いとくね。陽子達は帰るねか?」母親が聞いた。「私達は帰るよ。近いし」姉陽子が母親を見て言った。「お母さん。ご馳走様でした。忍、シャーロットさん、帰るね。おやすみなさい。」姉の陽子は旦那と子供と帰って行った。「忍、あなた達お風呂入っちゃいなさい。」母親が二人に言った。「シャーロット、先にどうぞ?」忍はシャーロットの顔を見た。シャーロットは頷いた。シャーロットがお風呂に入った。忍はテレビをつけるとあかりちゃんが出ていた。日米首脳会談の成果を話をしていた。忍が聞いた事とまったく同じ話をしていた。「遅くまでご苦労さま。」忍はテレビに話かけた。父親と母親と忍でビールを飲んでくつろいでいた。アタリメとマヨ七味が美味しかった。そこにシャーロットがお風呂から出て来た。「シャーロットも飲むか?ビール?」忍が言うとシャーロットは頷いた。母親が冷蔵庫からキンキンに冷えたビールをとって新たなマヨ七味とアタリメを出した。忍はお風呂に消えて行った。シャーロットはビールを口にした。忍がお風呂から出るとシャーロットは父親と母親と三人でビールを飲んでいた。母親がシャーロットに「忍のどこが好きになった」と尋ねた。「すべてです。顔も気持ちも私を大切にしてくれる事もそれと強い意志を持っている事、それを明日、見に行ってきます。」シャーロットはそう言うと母親の顔を見て優しく微笑んだ。「あれ、見に行くのね。素晴らしい物よ。」母親はシャーロットの顔を見て笑顔で微笑んだ。「そうですか?楽しみなんです。忍さんの原点見るのが。いよいよ明日ですね。」シャーロットは母親の顔を見てニヤニヤした。「シャーロット寝るぞ。」忍が言った。「お父様お母様おやすみなさい。」シャーロットは二人に頭を下げて忍と二階に上がって行った。布団が床に敷いてあったが二人は狭いシングルベッドに抱き合ってねた。もう、45歳なのにラブラブだった。アメリカ人特有のベタベタ感がシャーロットにはあった。二人は深い眠りについた。朝6時に起こされた。母親がコーヒーを淹れてトーストを焼いてくれた。久しぶりの事であった。父親はもう会社に出勤して居なかった。シャーロットは冷蔵庫から昨日買ったたまごサンドを3つ冷蔵庫から出し母親にコーヒーを淹れてもらい、「いただきます」合掌し、たまごサンドを食べ始めた。満面の笑みだった。セブンイレブンのたまごサンド初体験であった。「うわぁ〜!美味しい。」シャーロットは叫んだ。「忍さんもどう?」シャーロットはたまごサンド1つを忍に手渡した。「有り難う。」忍はシャーロットの目を見た。シャーロットは既に1つ完食していた。忍もたまごサンドを久しぶりに口にした。「うん。この味、この味。美味しいなあ?久しぶりに食べたよ。」忍は笑顔でシャーロットの目を見た。「こんなに美味しいのアメリカにはない!絶対にない。パンは柔らかいし、たまごもクリーミーで口の中で溶けちゃうよね。また買おうっと!」シャーロットは笑顔で忍を見た。「うちのスーパーでも作るけど日本のパンとたまごとマヨネーズがまず、外国にはないんだってさ。」母親がシャーロットの顔を見て優しく微笑んだ。「お母様作れるのね?作り方教えて下さい。」シャーロットは母親の顔を見てニコリ笑った。「でも外国では材料がないから作れないって。シャーロット。作り方教えてあげられるけど、まかせて!あんた達いつまでこっちにいるの?」母親は忍の顔を見た。「今週末までたっぷり時間はあるよ。母ちゃん教えてあげて。」忍は母親に頭を下げた。「今晩作ろうか?材料買って来る。」母親はシャーロットの顔を見るとシャーロットは飛び跳ねて喜んだ。「焼き肉行こうと思っていたけど明日にするか?」母親は二人の顔を見た。「焼き肉って何?」シャーロットが母親に尋ねた。「お肉を一口サイズに切って網で焼いてタレにつけて食べるだよ。アメリカではバーベキューかな!」母親はシャーロットに説明した。「楽しみです。」シャーロットは母親の顔を見た。「シャーロット、筑波山にドライブ行こう!時間あるから。」忍が言うとシャーロットはラフな服装に着替えた。スニーカーは姉ちゃんのがあった。でもサイズが合わず途中の靴屋でスニーカーを買った。二人は忍のプリウスに乗った。二人は筑波山へ向かった。途中でスニーカーを買った。白いナイキのスニーカーだった。しばらく走ると市原コンテナ倉庫の前を通り筑波山へとつづら折りの道を上へ上へと上がって行った。大きな赤い鳥居を潜るとゴールである。平日なのに人が沢山いた。5月の筑波山はつつじが見ごろだった。観光客が多いのはそのせいであった。二人は筑波山神社でお参りをし、ケーブルカーの駅に向かった。ケーブルカーに乗るとゆっくり上がって行った。山頂に着くとつつじが満開だった。二人は男体山と女体山に登頂した。まだ、お昼にはなってなかったが回転展望レストランに入った。昔は回転していたが今はして居なかった。3階の展望室でつくば名物軍鶏親子丼を頼んだ。つくば市内が見下ろせる絶景だった。つつじで山肌も綺麗だった。しばらく待つと料理が出て来た。蓋を開けて、シャーロットはビックリした。「いただきます。」合掌し箸を取った。その、美味しさに3日連続でシャーロットはビックリしていたのに忍は笑いがとまらなかった。クスクス笑いが止まらなかった。「シャーロット、君、ウケるわ!日本の食べ物美味しいか?アメリカは不味いみたいだな?確かに不味いな!日本料理店かと思って入れば不味いしなあ?中国人とか韓国人がやってんだから不味いはずだよな!」忍は笑いながら喋った。完全にツボに入ってしまって笑いが止まらなかった。「シャーロット、この肉、軍鶏って言って特別な鶏肉なんだ、ちょっと弾力がある。これが美味いんだ、たまごも軍鶏のたまごだぞ?クリーミーだろう。でもな、シャーロットの家のシェフの料理は美味いぞ、あれが食べられれば文句無しだ。君は恵まれているぞ!マジでな!それなのに日本の料理が美味いなんてシェフに失礼だぞ!」忍はシャーロットの目を見つめた。「あら!そうかしら?私には余り美味しいとは思えない。こっちの方が美味しいもの。マジで!」シャーロットは忍の目を見つめた。「毎日たべているから舌が麻痺しちゃてるんだよ。だから初めて食べる日本料理が美味しく感じるんだな。多分。」忍はシャーロットに言い聞かせた。「確かにこれは美味い。軍鶏親子丼。親子丼だけでも美味いのになか卯の親子丼なんてリーズナブルで美味いからなあ?」忍は考えて言った。「ご馳走様でした。」二人は合掌して箸を置いた。展望室を下りてケーブルカーに乗って下山した。ケーブルカー沿いのつつじが見事に綺麗だった。ゆっくりゆっくり下りていくケーブルカーにどこか時が止まった感覚になっていた。駅に着いた。ケーブルカーを降りてしばらく歩いて車まで戻る途中で薄皮まんじゅうを買って二人で車の中で食べながらつづら折りの道を下った。途中の市原コンテナ倉庫に寄って零戦の翼を二人でコンテナからだしてコンテナに2枚立てかけて置いた。翼を二人で眺めていると車が入って来た。義兄だった。「忍君、それが零戦の翼か?なかなか良い物だな?」義兄が言った。北側にはさっきまで居た筑波山の稜線がハッキリと見えた。「シャーロット、さっきまであそこに居たんだよ。」忍が指差した。「そうなのね。」シャーロットが言うと東の空から百里基地から飛び立ったと思われる。F-2戦闘機が2機西へと轟音とともに四人の真上を飛び過ぎて行った。空は相変わらずのブルースカイブルーだった。「この翼が私と忍ちゃんを結びつけてくれたのね。有り難う。」シャーロットは翼にハグをした。三人で翼をコンテナに終いその場を後にした。そして、二人はこの翼を売ってくれた自動車解体屋の社長の所へパイロットになった報告と奥さんを紹介しに会いに行った。



これにてこの物語は終了致します。読んでいただき有り難う御座いました。次回作品は活動報告欄に投稿致します。作者。有り難う御座いました。この後はシャーロットはユナイテッド航空のCEOになり、忍は目が見えなくなるまでパイロットを続けさせてもらいたいと思います。

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